中韓が小泉総理の靖国参拝NOについての反論は「内政干渉だ」ということに尽きる。果たしてそうだろうか。
 「内政干渉」とは、主権国家の政治、外交について、外国が口を出して、その主権を侵害しようとすることである。その意味ではアメリカが、アフガニスタンやイラクへの自衛隊派遣の可否を検討した際に、日本に対して当時の国務副長官ア−ミテイジ氏が言った「ショウ・ザ・フラッグ」とか「ブ−ツ・オン・ザ・グランド」という発言こそは完全な内政干渉である。が、当時はそんな反発の声は上がらなかった。
 小泉総理の「靖国参拝」は内政でもなんでもない。靖国背後霊に取り付かれた小泉総理個人の単なる執念なのだ。私人なら何も問題にはならないが、総理という立場にある第一級の公人だから問題にされるのである。
  昨日のテレビ朝日のサンプロでもこの問題が取り上げられたが、出演した与党公明党の井上氏までもが「参拝自粛」を唱え、出席者全員が「総理の靖国参拝反対の四面楚歌のなかで、自民党の与謝野政調会長は、小泉総理弁護の言葉に窮していた。与謝野氏の顔つき、言いよどみ方では、おなかのなかでは「参拝反対」の思いに満ちている様子がありありと見て取れた。
 日本にとっては、いまは中国との関係修復が外交上、日本の国益維持上最緊要の課題である。これを弁えず、くだらない問題に固執する小泉総理は総理としての資格はない、と断ぜざるを得ないのである。
 村上新八