15日のサンプロでインチキ独立行政法人問題を取り上げていた。
 一つは車検制度。車検の70%は民間車検場でやっており、なかでも軽自動車については、車検証からナンバ−プレ−トの交付まですべて民間にまかされているのに、それ以外はこれらの業務は独立行政法人が握っている。その手続きもいままでとほとんど変わっていないし、この法人に対する官僚OBの天下りは前より増えているという。
 「民間にできることは民間に」というのが小泉総理の持論だが、郵政民営化に血道を上げるより先に、車検の完全民営化をとりあげるべきである。
 更に、独立行政法人化された旧特殊法人の業務について、その妥当性を監査することになっている監査機構は全く機能していないと、それを担当した前行政改革委員会事務局長の水野氏も厳しく指摘している。
 この監査機構の委員の選任は監査対象となる各省庁が行うばかりでなく、監査委員に対していろいろの名目をつけた報酬が年に2億円も監査対象から渡されいるというのである。
 まるで、警察が泥棒からかねを貰っているよいな話だ。これではまともな監査ができるわけがない。
 これが小泉の言う「行政改革」の実態なのだ。こんな馬鹿げたことをやっている自民党は国民を馬鹿にし切っているだとしか言い様がない。
 村上新八

 村上新八