交流戦ってこの程度のものか?と思う位ダラダラとした試合が続く中、
濱中の復活勝ち越しタイムリーと能見の好投で最後を締めくくってくれ
たのが収穫、という感じの交流戦開幕カードでした。

緒戦、2戦目と最少得点でありながらまるで乱打戦を思わすかのような
試合時間。特に2戦目は延長12回をフルに戦ったとはいえ5時間を超え
る試合時間。1対1のスコアで一体どないしたらこんな試合時間になるん
や?という感じでしたね。さらにお互いに失策もどきの安打にワイルド
ピッチという、なんともすっきりしない得点が重なって、締まりのなさに輪を
かけた試合となりました。
そういう意味で2戦目は、リガンが一塁カバーを忘れてサヨナラ負けした
2003年の神宮に匹敵するグダグダゲームとなってしまいました。

その中にあって濱中の一打はまさに価値ある得点、素直に感動してしま
いましたね。ヒーローインタビューでは思わずもらい泣きしてしまいそうで
した。ただ外角変化球の見極めができない三振はやはり多かったですね。
まあ日本シリーズと違って試合も多いし、なにより短期決戦というプレッ
シャーがないだけに、実戦を積んで徐々に慣れて行くでしょう。DH制で現場
復帰を早めることができたのは、濱中にとってまさに交流戦効果と言えるで
しょうね。

そして能見の見事なプロ入り初完投勝利は、チームとしての初完投でも
ありました。まさに井川に爪のアカでも煎じて飲ませてやりたいところです。
能見は序盤で早崩れするケースと、今日のように安定感抜群の投球が
交互に続いていますが、この完投勝利で現時点では下柳とともにローテー
ションの軸として不可欠な立場を築いたと言えるでしょう。ただ夏場に向け
てのスタミナ不足が大きな課題だけに、年間通じての軸としてはやはり苦
しいかもしれません。
新人の完投勝利は阪神では確か湯舟以来だと記憶していますが、チー
ムのシーズン完投勝利一番乗りが新人、というのは、もしかすると阪神
初でしょうか?

まあ2戦目までのようなダラダラした試合は交流戦だからと言うわけでは
なくたまたま、と捉えたいですね。
雰囲気そのものはセ・リーグの試合とは明らかに違う「何か」を感じること
もまた事実です。中日もオリックスにあわや3タテを食らうところまで行き
ましたから、未知なる面白さのようなものは交流戦が終わるまで続くような
気がします。

次カードはパ・リーグの首位ロッテとの対戦です。表ローテの阪神投手陣対
ロッテ打線、と言ったところでしょう。外国人をいかに抑えるかがポイントに
なりそうですね。
また試合の他に、阪神のオールドスタイル対ロッテのJリーグばりタテ乗り
スタイル、の応援団対決も見物となりそうです。

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Takachan
takatsuka@k3.dion.ne.jp