SPEED GRAPHER　第五話

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SPEED GRAPHER　第五話「ダイヤモンド夫人」について雑感など。

# やっと放映話数に追いついた…。

■全体を通して

　雑賀と神楽の逃避行。
　そして第二の変態ユーフォリア、マダム小金井の登場です。

　お嬢様として純粋培養された神楽の世間知らずっぷりや変装、そしてオカマ達との心温
まる交流。そして最後の歌声と神楽たんの魅力たっぷりのお話です。それにしても痴漢を
くすぐったいというのは幾ら何でもヤバ過ぎる。

　ダイヤを食べるダイヤモンド夫人もさることながら、今回は彼女の欲求に応えるために
さくっと宝石店強盗をしてしまう新治達に大爆笑。他作品であれば何じゃこりゃですが、
本作品の場合はこれ位で無いと。

　前回までは脚本はシリーズ構成の吉田伸氏がずっと書いていたのですが、今回は鈴木や
すゆき氏に変わってます。１話単位のローテーションで無く、何話かずつで脚本を交代す
るという感じの回し方なんでしょうか。

■ダイヤを食べる貴婦人

　並木金属ジュエリーで、南アフリカから届いたというダイヤモンドを見せられた小金井
夫人はそれを買うことを即断。しかし、そのダイヤを舌で舐めるばかりかそれを食べてし
まうのだった。
　最初、胸の谷間にダイヤを入れるような動きだったのですが、舐めてしまうとは。そこ
までなら驚かないのですが食べてしまったので吃驚。

■あなた、私が撃たないと思ってる？

神泉「無様ね水天宮。貴方の目の前で神楽を浚われたと言うの？」
水天宮「申し訳ございません。全ては私の責任。どうか、私の処分は神泉様のお手で」

　天王洲ビルのプールで泳ぐ神泉に、神楽を奪われた責任で自分を処分するよう、拳銃を
置く神楽。

神泉「あなた、私が撃たないと思ってる？」

　一端、それを肯定するように拳銃の銃口を逸らすのですが。
　片手でもっていた拳銃を素早く両手で持ち二連射！
　しかも正確に両膝に命中させています。明らかに拳銃を撃ち慣れているようにしか見え
ません。ここ位までであれば、本作の場合予測の範疇ですが、

神泉「膝の手当は私を楽しませてからになさい」

　…と、怪我している水天宮を水中に引き込み、お楽しみに走るとは訳判らん……。

■はい。前から食べてみたかったんです

神楽「美味しいです。とっても。カップ麺ってこんなに美味しいものだったんですね」
雑賀「お前、ひょっとして、喰ったこと無かったのか、これ」
神楽「はい。前から食べてみたかったんです」

　コンビニで食料を調達して来た雑賀。弁当が売り切れのためカップヌードルを買って来
たのだが、神楽は一度もカップ麺を食べたことが無く美味しいと感激。
　お嬢様としてお約束。でも、将来企業グループの当主になるのなら、こんな世間知らず
では拙いと思うのだけど。

　ボブから連絡が入り、ボブの妹が北千住でやっている店で匿って貰うことになった雑賀
達。早速、車で北千住に向かおうとするのだが、何故か下り方面の道路は深夜にもかかわ
らず全て渋滞中。

　その理由は…タンクローリーで道路を封鎖し、ヤクザが一台一台車の中を確認して神楽
を捜索しているからなのでした。
　この状況を確認した雑賀は、朝までやり過ごし電車で行こうとするのですが…。

雑賀「朝までやり過ごして電車で行こう。通勤ラッシュに紛れ込めば、何とかなるだろ
　　　う」
神楽「はい。でも、あの」

　何故か、もじもじしている神楽たん。

雑賀「靴か…。服も変えた方が良いな」

　すいません。トイレだと思ったのは内緒です。

■何か、恥ずかしいです

　翌朝の秋葉原。神田川の方向から見た石丸電気旧パソコンタワー辺りという風景。

　一体どこで手に入れたのか神楽たんの服装は、黄色のチューブトップにオレンジのツナ
ギ姿（…で良いのか？）、黒チョーカーにピンクの帽子という姿。公式サイトでは雑賀は
ファッションには独自の拘りがあるらしいことが書いてあったのですが、これが雑賀の趣
味なのか？
　どうでも良いですがこの格好だと神楽たんは結構胸があるのが判ります。

神楽「え？　え？　雑賀さん」
雑賀「はー。電車も乗ったこと無いのか」

　ＪＲ（作中ではＪＰとなってます）秋葉原駅の昭和通り口でしょうか。
　ヤクザ達が神楽を探し回っているため、地下鉄へ。
　東京ロトロ秋葉原駅。日比谷線の秋葉原駅そのまんまです。
　自動改札の通り方が判らない神楽たん。前の人の様子見てその通りに…という風には考
えないらしい。
　神楽たん達が乗ったのは日比谷線の筈なのですが、どう見ても丸ノ内線の車両にしか見
えません。後で辻堂に捕まった痴漢も日比谷線って言っていたのに。

雑賀「さっき、何を笑ってたんだ？」
神楽「誰かが私のお尻をくすぐるんですよ？」
雑賀「馬鹿！　それは痴漢だ。早く言え」

　満員電車の中。神楽たんのお尻を痴漢が触っていますが、神楽は痴漢と気付かずにくす
ぐったがって笑っているのが何とも。

■おい。この家大分食われてるぜ。大丈夫なのか？

　マダム小金井の屋敷に彼女を迎えに来た新治と真壁。
　家の家具の多くには白いシーツがかけられており、中の家具は差し押さえの札が貼られ
ています。ダイヤを食べまくっていれば、そりゃお金は無くなるでしょう。その様子を心
配する新治ですが、真壁は水天宮様の命令に従うだけとそっけない。
　偶々トイレを覗き込み、便座が二つあるのを見て子どもなんていたかという新治。この
辺り次回に謎明かしがされるのでしょうけど。

■こんな世間知らずのお嬢様を連れて、これからどうするつもりなんだ、俺は

　地下鉄の車内も空いてきて、座席で眠り込んでしまった神楽。
　目的地の北千住に到着。又、自動改札にひっかかる神楽たん。
　宿場町通り北千住サンロードにあるショーパブ「デヴィッド」がボブの妹が経営してい
る店なのでした。

　一方、雑賀と神楽の行方を未だ掴めずにいた辻堂は上野で、神楽の匂いをさせている男
を発見。路地裏に連れ込んでどこで女に触ったかを問いつめ、地下鉄の日比谷線に乗った
ことを突き止める。

　神楽たんに痴漢した男はこうして、辻堂が金的潰しの刑に処してくれました（笑）。余
談ですが辻堂って公式サイトでは「性別不明」だそうです。

■はい。あの、賛美歌なら

　ショーパブ「ディヴィッド」に入った雑賀達だが、昼間故店内は無人。
　あの晩、地下で神楽が何をしていたのかを聞こうとした雑賀。
　しかしそれに答えようとすることはあの悪夢を思い出すこと。
　神楽には答えることは出来なかった。

　雑賀は店内のカラオケのマイクを手にして、気分転換にと何か歌わせようとするが、世
間知らずの神楽はカラオケのことを知らず、歌も賛美歌しか知らない様子なのだった。
　幾らお嬢様育ちでもやっぱり色々とまずいのではという気がします。

　その時、店内に入ってきたディヴィッドは、妹と言いながらやはりというか男なのだっ
た。兄弟揃ってゲイのようです。

■見かけ倒しの安いダイヤだわ

　車にマダム小金井を乗せて移動中の新治達。新治はマダムを見てぐっと来る様子。
　突然、車を止めさせた小金井は、通りすがりの女性の指にはめたダイヤに感心を持ちそ
れを指を噛み千切って食べてしまう。
　女性の悲鳴を聞き慌ててマダムを車に連れ戻した新治達。再び車を止めさせようとする
マダム。しかし、また同じようなことをマダムがしでかしたら…。そう思うと車を停める
ことは出来ない。
　しかし、マダムは「足りないのよダイヤモンド」と言い続ける。
　仕方無く、新治達のとった行動とは……。

新治「おら！　こん中にダイヤ詰めろ」
真壁「この手の叩きは久しぶりだな」
新治「俺のデビューも宝石店だったのよ。お袋にプレゼントしたら喜んでさ」
真壁「へへ」
新治「似てるんだよなマダム。お袋の若い頃に」

　いきなり宝石店強盗かよ！　予想の右斜め上を行く展開に大爆笑。
　新治達の盗んできたダイヤをマダムは美味しそうに食べるのだった。

　……ところで、警察はこの間何をしていたんだろうか。

■自由な訳無いわよ。こんな不自由なものくっついてんですから

　ショーパブは実はオカマパブだった。控え室で、オカマ達に囲まれる神楽は、雑賀と神
楽の関係について興味津々で聞かれる。援交、先生と生徒の禁断の恋、義理の父娘、その
どれでも無いけどとにかく逃げて来た。

オカマ「じゃ、今は自由ね」
神楽「自由…」
オカマ「あら、違うの？」
神楽「まだ、判らないんです。皆さんは自由ですか？」
オカマ「自由な訳無いわよ。こんな不自由なものくっついてんですから」

　下品だけど、そんなオカマ達を生き生きして羨ましいという神楽。
　そんな神楽のことをみんなは揃って自分の妹にしたいと言い、兄妹のいない神楽も嬉し
いという。
　…ということで、神楽はみんなの妹ということになるのだった。

■マダム。今宵は一際輝いてるな

　夜になり、店内で働かされている雑賀。

　一方辻堂は新治達と合流。
　マダムの身体はダイヤを沢山食べた所為か輝いていた（笑）。

■良い顔だ。撮りてぇ

　ショータイム。神楽も現場作業員の扮装をさせられ踊らされていた。
　戸惑いつつもやがて楽しそうに踊る神楽。
　手でファインダーを作りながら、神楽のことを撮りたいと思う雑賀。
　ディヴィッドはカメラを持って来て撮りなさいと言うが、もちろん撮ることは出来ない
のだった。

　その頃、辻堂達は商店街を封鎖していた。

　ディヴィッドはショーの最後に神楽が歌うという。
　オカマ達に促され、歌う神楽の歌声は酔客達を感動させるのだった。

# 良く聴く曲なのですが、曲名を知りません。

小金井「素晴らしいですわ。女神様。もう気が済んだでしょう。そろそろお家に帰りまし
ょうか」

　歌い終えた時、拍手をしながら入って来たマダム小金井はドレスを脱ぎ始める。

# 客がはやし立てているのが何ともそれらしい。

　裸になったマダムは光り輝いているのだった。まるでダイヤのように。

■次回予告

第六話「さよならダイヤモンド夫人」

雑賀「欲望は狂気を加速させ、異形の者に命を捧げる。次回、スピードグラファー「さよ
　　　ならダイヤモンド夫人」予言。愛の重さはダイヤで量れるか」

　いきなりネタバレのサブタイトルに爆笑。

　では、また。

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