Tiger Note
鈴木です。2台のノートに Mac OS X 10.4 "Tiger" を入れてみました。
何かの参考になれば,とメモを書いておきます。
Tiger をクリーンインストールしたときのメモ:
(iBookG4 12" 1.2GHz, 日本語鍵盤)
* 「ターミナル」の「ウインドウ設定」で emacs のために必須のもの:
エミュレーション: 「非ASCII文字をエスケープする」を外す。
ディスプレイ: 「ワイドグリフは2桁とカウントする」
Monaco 10.0 pt. → Osaka-等幅 (14.0 pt.)
Monaco では日本語文の末尾 (の句点) が表示されないことがある
(なんとなくフォントの幅計算がうまくいっていない雰囲気?)。
Jaguar, Panther では Monaco でも可だった。「テキストエディット」
で Osaka-等幅 にすると幅がそろうことと関係あるかもしれない。
* ファイルシステム破壊の小バグ(?):
別パーティションのファイルやフォルダをすべてゴミ箱に入れ,ゴミ箱を空に
にすると,「ディスクユーティリティ」の検証で「ボリュームヘッダに若干の
修復が必要です」エラーになる。再現性 100%。ただし英語環境では再現せず。
(いちいちまっさらにするパーティションを設けるのは,録画録音でフラグメン
テーションを避けるためぐらいだろうし,そのときは不可視ファイルのことも
考えて同ユーティリティで「消去」するだろうから,実害があるかは疑問…)
* スポットライトのショートカットが Ctrl-Space で emacs や bash の編集
操作と衝突。システム環境設定「キーボードとマウス」で Ctrl-Shift-Space
に変更。
* 記号類の配置を英語鍵盤風にするため,
ukelele で U.S.Extended から作成・編集した XML ファイルを
/System/Library/Keyboard Layouts/Unicode.bundle/Contents/Resources/
に USExtended.keylayout として置換。
U.S. やことえりの「英字」のかわりに U.S.Extended を選択し,
/System/Library/, /Library/, ~/Library/ の Caches 下を削除して再起動
(乱暴な方法だが…)。
(しかしやはり Return などが遠くて押しにくい。
Tiger で Ctrl キー入替機能が標準装備になるのだから
あのとき日本語鍵盤を選ぶことはなかったと大後悔中)
* 「ターミナル」から ~/Desktop/ に (touch や mkdir 等で) ファイルや
フォルダを作ると画面に即座に反映されるようになった。
* 英英辞典が付属しているのは便利。
* nidump passwd . すると clamav アカウントが既に定義されている模様。
clamav 自体は見当たらなかったので,gmp-4.1.4 と clamav-0.84 を
make してインストールした (gmp はアップデータの署名確認に必要)。
さしあたり外来ファイルの手動ウィルス・チェックはこれで可能。
* Finder や「ディスクユーティリティ」から何の設定もなしに自然に
FireWire 接続の外付け DVD-R ドライブ (LaCie d2) が使用可能。
さらに,Panther 以前は Finder でデータ・ディスクを焼こうとすると,
作成用フォルダにファイルをコピーするのに時間がかかって
非実用的だった (ので普通は Toast が使われた) が,
Tiger の「新規ディスク作成フォルダ」では,コピーは一瞬に終わる
(実はリンクが作られるだけ。リンク元は smb マウントした Windows
マシンの共有フォルダでも可)。
Jaguar と異なり,Panther と同じく,Finder で作成したディスクは
Windows からも読むことができる。
データ・ディスクを複製するときは,ディスクユーティリティで
イメージファイルを作成して,それを同ユーティリティで焼けばよい。
(Toast 6 で作成した Windows と Mac と2重になっている形式のものも
これで複製可能。ディスク全体を選択してイメージを作成すればよい)
DVD-VIDEO を作成するときは,iDVD でディスクイメージを作成して,
ディスクユーティリティでそのイメージファイルを焼けばよい。
iBook でも DVD オーサリングが事実上実用的になった。
(通常ほとんどの用途について,外来のディスク焼きユーティリティは
無くてもすむようになった,といえるだろう。外付けディスクドライブが
自然に使えるようになったため1スピンドルマシンでも不利はないわけで,
軽量マシンのためのお膳立てだけはそろったといえるかもしれない?)
上記以外で
Tiger をアップグレードインストールしたときのメモ:
(Al.PB12" 1GHz, 英語鍵盤, FileVault 有効,自動ログイン無効, EGBRIDGE)
事前に uControl を付属のスクリプトでアンインストール。
開発ツールを CHUD remover と uninstall-devtools.pl でアンインストール。
* ファイルとアプリケーションの関連づけがおかしくなった。
例えば *.doc が Office Word ではなく iWork Pages に関連づけられた。
*.wmv が Windows Media Player ではなく VLC に関連づけられた。
(Microsoft を避けている…わけではないと思う)
⇒ touch a.wmv して a.wmv を Cmd-I。関連づけを「すべてを変更」等々
して修復。
* システム環境設定「キーボードとマウス」→「キーボード」→「修飾キー」
で Caps Lock を Ctrl にした。
* スポットライトのショートカットが Cmd-Space で日本語入力切替と衝突。
システム環境設定で Ctrl-Shift-Space にしても,再起動すると,なぜか
元にもどる。ふと ~/Library/Preferences/com.apple.spotlight.plist
の日付がインストール時のままであることに気づき,削除したところ,
元に戻ることはなくなった。
* ログイン時,日本語入力が有効になった。システム環境設定「アカウント」
の「ログインオプション」で「入力メニューを表示」にし,ログイン画面
で U.S. の選択肢だけにした。(これは自分がたまたまいわゆる GECOS 名を
ローマ字にしているからで,一般的にはまず日本語入力モードになっている
ほうが親切なのだろう…と思う)
最後に /usr/bin/emacs 用の ~/.emacs の抜粋を下記に示しておきます。
un-define のためには,Mule-UCS-current のコンパイル済み lisp/ を
mule-ucs-0.85rc-lisp/ などとして /usr/share/emacs/site-lisp/
に置きます。
# ちなみに,コメントアウトされている第1行は Jaguar の「ターミナル」
# で使います。当時は stty が必要だという人もいましたが本当はこの1行
# だけで良かったのです。
;; (set-input-mode t nil 0)
(set-language-environment 'Japanese)
(require 'un-define)
(prefer-coding-system 'sjis)
(set-terminal-coding-system 'utf-8)
(set-keyboard-coding-system 'utf-8)
;;
(global-set-key "\M-j" 'enlarge-window)
(global-set-key "\M-o" 'other-window)
(global-set-key "\C-co" 'overwrite-mode)
(global-set-key "\C-ch" 'help-command)
(global-set-key "\C-cg" 'goto-line)
(global-set-key "\C-h" 'delete-backward-char)
(setq scroll-step 1)
;;
(require 'font-lock)
(global-font-lock-mode t)
(menu-bar-mode 0)
(set-face-foreground font-lock-keyword-face "blue")
(set-face-foreground font-lock-builtin-face "blue")
(set-face-foreground font-lock-function-name-face "black")
(set-face-foreground font-lock-variable-name-face "black")
(set-face-foreground font-lock-constant-face "magenta")
(set-face-foreground font-lock-type-face "magenta")
-- SUZUKI Hisao -- Amo ordon ne scias.
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