中韓の小泉靖国参拝嫌悪は誤解とは違う
訪米中の町村外相は、ニュ−ヨ−クで「戦後60年を迎えた日本の世界戦略と日米関係」と題した講演を行なった。そのなかで、中韓の小泉総理の靖国参拝批判に対してこれは誤解であるとの見解を示した。
小泉総理の靖国参拝は「日本は二度と戦争をしてはならないと誓い、はからずも戦場に赴かざるを得なかった方々に哀悼の誠を捧げるためだ」「この誤解を解くために努力したい」と述べた。
しかし、「誤解」といのは、本当の意味を曲解しているということである。そうではないと思う。
中韓は、戦後60年、日本が平和国家としての道を歩み、自衛隊という専守防衛の戦力は保持してはいるが、その間一発の弾丸も発射してはいないことは知っている。だから、小泉の靖国参拝も、日本が再び軍国主義国家となることを祈念するために行っているのだとはさらさら思ってはいない。そう思いこんでいるならまさしく「誤解」だが、そうではない。中韓が嫌っているのは、日本に侵略された被害国の国民感情として、その侵略を指導したA級戦犯が合祀されている神社に日本の総理が拝礼する行為そのものなのだ。誤解しているわけではないのだ。誤解しているのは町村外相の方なのだ。
このような外交センスでは、とてもアジア外交は出来まい。外務大臣としも失格だといわざるを得ない。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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