StarShip Operators SE:05
携帯@です。
この記事は、スターシップ・オペレーターズに原作を参照しつつ突っ込みを入れながら擁
護するものです。
一応、原作単行本小説は5巻まで、コミックス1巻を斜め読みしています。
SE:05「グレート・エスケープ(前編)」について
ええと、原作第3巻の前半分の話に当たります。やっぱり、1巻=2話で進むのかなぁ。
^L
●次回って、何時ですか。生活物資って、すぐ無くなってしまうんですよ。
赤色矮星を主星とするレッドドワーフ星系でAGIの輸送船とランデブーし、補給作業
中のアマテラス。しかし、カミオカの補修部品や魚雷、装甲板を優先して運んで来たため
に、生活物資が運ばれて来ておらず、補給長の荻野セイが担当者に抗議中。
原作では貨物船の搭載量が要求量に足りなかった事実を隠蔽して補給品に優先順位をつ
けるようにAGIが要求、セイが装甲板を最優先にしたため生活必需品を搭載するスペー
スが足りなくなったということになっていました。前回も出ていましたが、どうせ売るな
ら、単価が高いものをという訳ですね。
しかもアニメでは前回わざわざ生活必需品を優先的にとセイさんが要求しているので、
よりAGI担当者の罪が重い。当然、彼は原作通り首でしょう。
# アニメでどうなっているか判りませんが、セイさんはスターシップ・チャンネルの名を
# 利用してファンドで金を集めてAGIの株式に投資しており、アマテラスが敵艦を撃破
# する度に株価は急騰、大もうけしていると同時に、AGIへの発言権を確保しています。
提督室で、惑星国家シュウのラウ大統領と電話会談中の間宮前総理。シュウはキビ亡命
政府とアマテラスを歓迎するが、その際に条件を一つ出される。
間宮前総理の部屋には、普段ならリオ一人かキスカとリオが入室しているのですが、今
回は何故かセイが同席しています。それだけ、生活必需品の不足が深刻だったので、シュ
ウへの寄港を是非実現しないといけなかったということでしょう。
# ちなみに不足していた生活必需品は女の子には欠かせず、節約が難しく確実に減少して
# いく代物で、値段の割に嵩張るものらしいです(爆)。
●使ってないし@シノン
シュウ政府が出した寄港条件は、政府の公式レセプションとは別に、一般市民向けの歓
迎式典にオペレーターズが出席すること。そしてそのお鉢はシノン達へ。
タレント扱いと反発するシノンに君達はもうタレントというキスカ。実はシノン達はC
G合成によりテレビショッピングで水着姿を晒していたのだ(笑)。知らぬは、テレビを
見ないシノンばかり。
# 「私も使ってます」「使ってないし」と頬を赤らめて言うシノンが可愛い。
原作とは異なり、これまで報道番組に徹していると思われたスターシップチャンネルで
すが、一応、タレントとしてシノン達を売り出してもいたようです。ただ、シノン達がド
ラマに出たり、バラエティに出たりはしていない様子ですが(これらもCG合成により出
演していたという設定)。
戦闘シーン自体、ディレイ放送であるために途中で演出が加えられ、例えばキスカは冷
静沈着な艦長という具合に放映されています。そしてシノンはスターシップチャンネルで
演出が加えられた自分の姿を観て、それに合わせて自分を「演じる」器用さを持っていた
りします。
そもそもシノンは銀河ネットワークのクイズ番組で優勝出来るかもと第1話で言ってい
た位なので、テレビを観ないという設定自体、かなり変です。
それはさておき、アニメ版のスターシップ・チャンネルでは神経質そうなキスカや艦長
を差し置いて指揮を取るシノンの姿がそのまま放映されているのでしょうか。^^;;;;
●歓迎式典頑張ってね@レンナ
惑星国家シュウの軌道ステーションに到着したアマテラス。シノンはミユリ達
と歓迎式典に向かう途中、レンナの携帯からメールを受信。レンナとアキホは生活必需品
の買い出しのため、MPの護衛付きで出かけていたのだ。
ええと、ここも突っ込み所なんですが、30名分とはいえ最低でも数週間分の生活必需品
をたった二人で購入して運んで来ることが可能なの? セイさんは事前にリスト送って宇
宙港に送って貰わなかったの? 原作では宇宙港で補給物資を受け取っていて、レンナと
アキホは順番に宇宙港の施設にショッピングに出かけていただけだったのですが…。
宇宙港からは逆に機関長の榊原ユウキが物資を運んで到着。彼も補給班の手伝いで臨戦
態勢を整えるために物資を車で運んで来たのだ。ええと、彼も一体何を購入してきたのか
とry
# 人間のための「燃料」だったりして(嘘
皆がアマテラスのために働いているのに、歓迎式典に出かけることに罪悪感を感じるシ
ノン。だが、ユウキは立派な任務だと思うよと言う。このシーンはアニメオリジナル。シ
ノン達の表情の変化と合わせて覚えておく意味はあると思います。
遅れて来たディータの共に地上へ軌道エレベーターで下りることになったシノン達。ア
レイは通路から惑星国家シュウの護衛艦シェンロンを目撃。ええと、宇宙戦闘艦を「護衛
艦」と称するのは多分日系国家だけでしょう。西暦2300年になっても我が国には軍隊は存
在しないのです。
●こないだの魚雷花火大会はやっぱり痛かった
軌道エレベーターで地上へと降下していくディータとシノン達。プロデューサーのスパ
イクスは、地上での歓迎式典の番組を作ることに不満がある様子。原作では戦えなければ
歌え、踊れ! …という方針の彼とは異なり、アニメではあくまでも彼は報道一筋、それ
を宥めるディータという役割のようです。
娯楽チャンネル無しでこれまで、どうやって視聴率を維持して来たのか、アニメ版最大
の謎だと思います。
●…無口なのは何時もと一緒か@アキホ
軌道ステーションの免税店でショッピング中のアキホ達。監視役のMP達は良い男ばか
りだが、アキホが話しかけても固い表情。原作では冗談でホテルに誘おうかとアキホが言
ってます(笑)。
レンナは兵士の一人が腕時計を気にしている様子に気付きます。原作ではアキホが全て
の店を丹念に見て回っているため、流石にうんざりしているのだろうとレンナは思ってい
るシーンです。
●あなたもいずれ慣れるわよ@リオ
迎賓館で行われた政府公式のレセプションに参加していた間宮前総理とリオ、キスカ。
緊張している様子のキスカに、リオはあなたもいずれ慣れると言う。間宮リオは政治家一
家なので慣れているのは当然ですが、キスカも艦長なのでこのような場をこれからは踏ま
ないといけない、ということなのでしょう。ところで原作ではこの会話は無いのですが、
リオによるとキスカは「会場では堂々としていた」とのことで、キスカの性格や態度は嫌
味な部分が無い代わりにヘタレっぽい気がします(やせ我慢が出来るのがキスカの良い所
らしい)。
会場の様子はスターシップチャンネルを通じて放映され、満漢全席を羨むユキノ。
原作上、惑星キビは鉱業を主産業としており、生鮮食料品が不足しており厨房で調理さ
れた料理を食べたことがあるものは少数派なのだそうで、艦内の食事も全てレトルト食品
だったりします。そして惑星国家シュウは中国が中心となって開発した惑星でテラフォー
ミングが進んでおり、農業が盛んで中華とエスニック料理の聖地、なのだそうで。
そして、「広泉飯店」で行われた歓迎式典。シノン達が紹介されると、観客はノリノリ
で大歓声。原作ではトークの後はライブだったんですが、アニメでは只のトークショーに
なってしまい残念至極。
歌わせれば、オペレーターズ一人につき一枚CDを出して商売に出来たと思うのですが、
葱と違って全員オリコンで良い線行かせる自信が無かったのでしょうかね。
生活物資を購入し終わり、残った時間でショッピングをしようと言うアキホ。ところで、
その運んでる生活物資。その程度の量で足りるのかとか、トイレットペーパーなんかわざ
わざ購入しているのかとか…。
●惑星国家シュウの敵対行為に対し、宣戦を布告する
アマテラスを追跡中のコンキスタドール。王国報道官ヘルマンは、獲物を追い込むのは
こちらでやるので、エルロイにそれを確実にしとめるようにと言う。
シノン達の歓迎式典の最中、臨時ニュースが入りヘンリエッタ星域惑星国家同盟がシュ
ウに対し宣戦布告するという声明が流される。
アマテラスで留守を守るタカイ。シノン達は無事が確認されたものの、キスカ達との連
絡が取れない状況。タカイとシントは、王国の狙いがアマテラスをシュウ防衛のために釘
付けにすることに気付きます。
世論が味方であるアマテラスとしては、シュウを「見捨てた」と言われる訳にはいかな
いのですね。
ところで、ヘルマンがやけに手回しが良いと思った人も居ると思いますが、今回アマテ
ラスを受け入れるに辺り、シュウは「王国」と密約を結んでいます(コンキスタドールも
アマテラスが宇宙港に入港した時同時に出現、戦闘の意志は無いと通信しています)。事
前にシュウにアマテラスが行くことを知っていて、その上で謀略を巡らして、宣戦布告し
た訳です。なので、シュウ政府にしてみればこれはだまし討ちに当たります。
●動かないで。あなたの目的は知ってるんだから@レンナ
レンナの携帯にアマテラスから「王国」の宣戦布告のニュースが入る。MPの一人の様
子がおかしいことに気付いていたレンナは、シュウ宇宙軍に内通者がいてクーデターが発
生するかもと、アマテラスに戻ろうとする。
その時、ステーションで爆発が発生。停電した際、レンナは怪しいMPをスタンガンで
気絶させ銃を奪う。その様子を見てまるでスパイ映画みたいというアキホ。
驚くMPの隊長に事情を説明したレンナ。宣戦布告の事実に加え、地上軍の一部が蜂起
し、宇宙港の一部を占領したという情報も入り、レンナの言い分に信憑性があることが確
認される。
レンナ「この人は先程からさかんに時計を気にしていました。まるで、王国がシュウに宣
戦布告するのを知っていたかのように。もしくは、彼が気にかけていたのは、さっきの爆
音の方だけかもしれません。根拠はそれだけですが、可能性がある以上、こういう対応を
させて頂きました。彼が無実の時は、謝罪させて頂きます」
これまで無口ちゃんだった分の鬱憤を晴らすかのように、レンナちゃん喋る喋る。レン
ナは、内通者を拘束してこの場にMP達が留まるように要求。反乱軍が来たら投降するよ
うに言う。一緒に居たら、自分達を拘束するという命令が来るかもしれないし、銃撃戦に
巻き込まれるリスクもあると。敬礼するレンナが何とも格好良いです。
この辺りのシーン、レンナを下から見上げる絵が多いですね。もっとも、パンスト履い
ていて、中を覗き込んでも「見えない」と原作には明記されているんですけど(だから無
重力でもミニスカOK)。
そして逃走の最中、本物のスパイみたいというアキホに、「だって本物だもの」と言う
レンナの表情も中々良いです。
●そんなこと考えてる場合じゃないよ。ここから脱出しなきゃ@ミユリ
歓迎式典の観客達は王国の宣戦布告を知りそのままデモ隊に変化。このままでは大統領
府へと行進して行きそうな雰囲気に。
ステージに向かってモノを投げているその絵では、シノン達の所為で王国が宣戦布告し
て来たのだと、観客達が物を投げているようにしか見えないぞ。
アマテラスが来た所為でこんなことになったと気にするシノンを一喝するミユリ。この
辺りの台詞回しは全てアニメでは変更になっています。アニメ版ではミユリが時々弱気に
なるシノンを支えるという場面が出て来ますが、これは好きですね。
ディータはスパイクスよりクーデターの実況中継をしつつ帰還するようにと命令される。
戦艦戦より安全って、クーデターの方がよっぽど危険だと思うのですが…。
シノン達の済まなさそうにそのことを告げようとするディータ。ですが、流石にシノン
達ももう慣れたものですか。
●それにしても、王国も手段を選ばなくなったわね@リオ
迎賓館で軟禁されてしまったキスカとリオ。ちなみに、間宮前総理は大統領と会談中で
す。
王国も手段を選ばなくなったと言うリオ。王国の作戦は効果的ではありますが、シュウ
との密約を反古にしてしまったことで、王国の信用度に著しいダメージがあるということ
を言っています。密約の辺りが描かれていないので判りませんが。
ところでここ、リオのキスカに対する想いが延々と記述されていたり、目的のためなら
命を投げ出す覚悟を持っているのに、つい涙が出てしまうリオがキスカに唇を許したりと
重要なシーンなのですが、スルーされてしまいました(爆)。
●ホックがしまらないのは諦めて@レンナ
免税店の店員の服装に着替えたレンナ達。店員の振りをしながら貨物の搬入路経由でア
マテラスに帰還しようという作戦。
アキホ「宇宙空間で爆死するなら苦しまなくて済みそうだけど、銃弾で撃たれて死ぬのは
痛いでしょうね」
某銀英伝(アニメ版)を観ているととてもそうは思えません。一撃で爆散すれば良いで
すけど、マイヅルの最後みたいにレールガンで穴だらけにされてじわじわと沈没みたいな
パターンもありますよぉ。
アキホに自分が航宙自衛隊情報部に所属していることを告げるレンナ。実は士官候補生
達の監視がレンナの任務だったのだ。…前話でレンナが携帯で報告を送っていましたが、
彼女が所属する航宙自衛隊はとっくに解散している筈なんですが……。
スカートのホックが閉まらないアキホ。成る程、お尻はアキホの方が大きいですか、そ
うですか。そんな時でも冷静なレンナが良いです。
●育ちが悪いもんでね@アレイ
チャイナドレスに髪型を変えたシノン達。ツインテールのシノンも中々。
変装は変装ですが、余計目立つような気がするのですが…。
ワゴン車を無理矢理動かしたアレイ。流石、不良出身。
車でシノン達は都市郊外へ。そこにレンナから宇宙港の貨物エリアから帰るとの連絡が。
ええと、どうしてアマテラスでは無くシノンに連絡を送ったのかと突っ込みを入れる必要
は無いのでしょうか?
●落ち着いてタカイ君。今は貴方が艦長なんだから
動き始めた戦闘艦シェンロンを見て、落ち着かない様子の艦長代理のタカイ。しかし、
ここで戦闘をしたら宇宙港毎消滅してしまうのでその心配は無く、クーデター軍も軍事基
地の制圧が未了で、ゲートも厳重に封鎖済みでアマテラスの取りあえずの安全は確保され
ている状態。
タカイに落ち着いてと注意するサンリ。1話でここまで態度が変わるとは吃驚です。最
早、完全に自分の彼氏にした積もりなのでは? 原作では、艦長だからこそ、落ち着かな
いものなのにとシントが心の中で突っ込みを入れています。
シェンロンのウォン艦長に、大統領からの出頭命令。あの、宇宙港で銃撃戦をしていて、
地上でも戦闘が続いているのに唯一の宇宙戦闘艦を放置して艦長を地上に呼びつける意味
ってあるんですか?
その頃、迎賓館ではラウ大統領と間宮元総理が会談中。危険な橋を渡ろうとして、今や
谷の上で宙づりになっていると言う元総理。
キスカが政治的思惑があると上陸前に言っていましたが、実はシュウは元々王国に近い
態度を取って来て、国民もそれに特に反対していなかったのですが、文化的にはキビと近
いこともあり、国民はアマテラスを擁護する声が圧倒的。そこを野党が突き反王国の立場
を明確にして選挙で勝利しようとしているという状況があり、シュウ政府は王国とも裏取
引をした上でアマテラスを受け入れて国民を懐柔、選挙に勝ってアマテラスが去った後は
再び元の政治的立場に戻る腹づもりだったようですが、王国に裏切られた訳です。
アニメではさっぱり描かれておらず、特に無くても困らないとは思いますが、台詞から
すると一方でこの政治的背景を元に話が進んでいるようにも見えます。
●それからえっと、ミユリ・秋里さんによろしくお伝え下さい@警官
帰還途中、警官と出会ったレンナ達。警官達がクーデターに荷担していないと信じて、
賭けで近寄ったという話が前段にあるのはさておき、警官もスターシップチャンネルのフ
ァンで、地図を見せて貰うことに。
軍事施設を通らないと帰還出来ないと考えているレンナに、基地の外から回ったらと言
い出したのはアキホ。地上軍であれば宇宙に出る能力は無く、軌道ステーションの外側を
経由してアマテラスに帰還しようという作戦を立てたレンナは、携帯電話を処分するよう
に警官に依頼し、アキホと共に宇宙服を手に入れるべく走り出す…ということで、シリー
ズ初めての前後編ですね。
ところで、携帯電話を預けるシーン。実は原作ではアキホがうっかりアマテラスに通信
を送ってしまったために、現在位置を確認されることを恐れたレンナが通信機を処分する
というシーンでした。アニメではレンナが堂々と通信送ってるやん……。
●次回は…
グレート・エスケープ(後編)。原作の当該話の話は大体終わっているので、原作第三
巻の残りの話を一気にやってしまうのかな? それとも、レンナ達の帰還までかなぁ…。
では、また。
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