Path: ccsf.homeunix.org!ccsf.homeunix.org!news1.wakwak.com!nf1.xephion.ne.jp!onion.ish.org!news.heimat.gr.jp!news.tutrp.tut.ac.jp!news.cc.tut.ac.jp!nfeed.gw.nagoya-u.ac.jp!news-sv.sinet!ns04b.ous.ac.jp!nd-os001.ocn.ad.jp!newssv.kcn.ne.jp!not-for-mail From: =?ISO-2022-JP?B?GyRCJCokSyRqJHMbKEI=?= Newsgroups: fj.sci.bio Subject: Re: =?ISO-2022-JP?B?Rk9YUDIbJEIkTyVSJUgkLDhAOGwkcjNNRkAkNyQ/GyhC?= =?ISO-2022-JP?B?GyRCJDMkSCRLS1xFdiRLPUVNVyRKMGRFQTtSJCshKRsoQg==?= Date: Thu, 27 Jan 2005 00:27:18 +0900 Organization: ICOT graduator Lines: 60 Message-ID: References: Reply-To: onizuka@icot.or.jp NNTP-Posting-Host: cap002-170.kcn.ne.jp Mime-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP Content-Transfer-Encoding: 7bit X-Trace: newssv.kcn.ne.jp 1106753194 9088 61.86.33.170 (26 Jan 2005 15:26:34 GMT) X-Complaints-To: usenet@kcn.ne.jp NNTP-Posting-Date: 26 Jan 2005 15:26:34 GMT User-Agent: Mozilla/5.0 (X11; U; Linux i686; ja-JP; rv:1.5) Gecko/20031231 X-Accept-Language: ja, en-us, en, in, sb, is, ga, ast, af, ar, ar-ae, ar-dz, ar-ye, ar-iq, ar-eg, ar-om, ar-qa, ar-kw, ar-sa, ar-sy, ar-tn, ar-bh, ar-ma, ar-jo, ar-ly, ar-lb, sq, hy, it, it-ch, yi, id, cy, uk, et, eo, nl, nl-be, ca, gl, el, hr, ka, xh, sv, sv-fi, gd, es, es-ar, es-uy, es-ec, es-sv, es-gt, es-cr, es-co, es-es, es-cl, es-do, es-ni, es-pa, es-py, es-pr, es-ve, es-pe, es-hn, es-bo, es-mx, sk, sl, zu, sr, th, cs, da, tr, de, de-at, de-ch, de-de, de-li, de-lu, nn, nb, no, hu, eu, fi, fo, fr, fr-ca, fr-ch, fr-fr, fr-be, fr-mc, fr-lu, bg, he, vi, be, bs, pt, pt-br, pl, mk-mk, ms, lv, lt, ro, ru, zh, zh-sg, zh-cn, zh-tw, zh-hk, undefined, undefined, en-ie, undefined, en-au, en-ca, en-jm, en-zw, en-tt, en-nz, en-ph, en-bz, en-za, en-gb, ko, ko-kp, ko-kr In-Reply-To: Xref: ccsf.homeunix.org fj.sci.bio:160 どうも、おにりんです。 Hiroyuki wrote: > ひろゆきです > > 生物学は証拠と証拠の間にあるギャップがかなり大きいことが沢 > 山あって、そこを繋ぐ論理やストーリーにいかに説得力を持たせ > ることができるかが、難しいところですね。そこが面白いのです > が、進化はそれが極端に出ている分野ですね。 考古学的な人類学、古人類学では、とにかく石器と、 石器の使用した痕跡のある骨とか、それと、脳容積の 変化、とかそのあたりからの推論しかできないのでね。 ちょっと難しいですね。でも面白い。 私は、後期旧石器時代の独創性、創造性の爆発がどう いう由来なのか、ということを今、真剣に考えています。 >  ・・・・知能の発達が先行していれば、発声機構の高度化にと >  もなって、コミュニケーションに用いる音声も複雑になってい >  ったのかもしれません。ともあれ、化石資料が示す発声機構の >  発達はヒトが言語を獲得する前提ではあることは疑いのないと >  ころですが、必ずしも、言語があったことを示すとは限らない >  と考えます。 我々の思う言語とは質的に違う言語だということだと思うんですがね。 実は、ゲラダヒヒなども、音声によるコミュニケーションをします。 一般に、霊長類のコミュニケーションの基本は毛繕いですけれど、 ゲラダヒヒは、草原の草を食べるのに忙しいので、近くのもので、 互いに声をかけて、親睦を計るようにしているようです。もっとも、 人間の言語とは、質的に違うでしょうけれどね。 ハードウェアとしては、言語は、肺の制御神経系や喉頭の形状などが あって、化石からもわかることが多いですが、その他に、いわゆる 統語法のような仕組みがあって、文法ですが、これも、そう簡単に 発達しそうなものではない、というのがあります。 > >  100万年を超える長い時間をかけて発声機構が発達してきた >  ところに、新人誕生のころ(またはそれ以降に)大脳言語野で >  決定的な変化が生じ、言葉が生まれた。遺伝子の研究はそのよ >  うなストーリーの可能性を示しているのではないでしょうか? その劇的進化が、実は多種多様なところに現れているのが面白いわけ ですね。それもほぼ同時に起こっています。 1)石器の種類が爆発的に増えるが、製作法は稚拙になる。 2)象徴的なもの、石のフィギュリンなどや、絵を描いたりするなど   芸術的な活動。 3)過剰な狩猟、過剰な漁労。くいきれないほどのものを苦労して   集めている。 4)地域的拡散。とくに、そうとう寒い地域への移動。 5)2)と関連して、ネックレスやアクセサリーを作るようになり、   それに、とてつもない時間をかけていたりする。 > >  おにりんさんの記事の後半部分、FOXP2と知能の関係の説明は >  興味深いものがありますので、もう少し考えさせていただきま >  す。 ありがとうございます。 おにりん