冬の最終回寸評
てつたろです。
第三四半期(3Q=10月〜12月)末頃に終了したアニメの寸評です。
# 「おっぱいリロード」アニメが終わったので投稿します。
「視ていない」or「途中で切った」番組は除きます。
番組の内容に触れる場合もありますので、ご承知おきください。
引用は、例によって私自身の「番組開始時の評価」です。
今期は、「開始時に比べて評価がどの程度上下動したか」を
加えました。
私の場合、
5:録画を残しときたい。
(5+ならDVD買うかも)
4:全話視られたら満足。見逃したら悔しい。
3:まあまあ。見逃してもあまり惜しくない。
(条件次第で切り捨てていたかも)
2:つまらん。切り捨ててもよかった。
(最後まで視たのは惰性)
1:視なきゃよかった。
(いっそ記憶から消し去りたい)
の5段階(+幻の"6"=「DVD、絶対全巻揃えてやる」)で評価しています。
他の方の評価基準とは異なるかもしれません。
一部、「寸評」とは言えないコメントもあります。
# 看板に偽りあり?
それでは、以下「寸評」の本編、はじめます。
◆流星戦隊ムスメット
> 総合/3+
> 脱力系美少女ギャグ?
(中略)
> # 2話で早くもパワーダウンか?
総合/2+(1↓)
実験的に色々試みたようですが、ほとんどが空回り。
キャラクタの特徴も大味で魅力に乏しく感じました。
番組の終わりに毎回声優が出てくるのも、作品世界をぶち壊すよう
であまり好きではありません。
切ろうと思いつつ、「どうせ1クールだから」と惰性で視続けた作品。
# 「最後で裏切られた」のでないだけましか。
◆魔法少女リリカルなのは
> 総合/3+
> 魔女っ子美少女アクション?
> なんか「C.C.サクラ」の線を狙っていそう。
(中略)
> # ピッチもプリキュアもたまにしか視ない私
> # だから、これもいつまで視るか……
総合/4(0.5↑)
正直、侮っていました。
(「C.C.サクラ路線」とか言って)
実際、フェイトの存在がなければここまでの佳作にはならなかった
でしょう。
# 「傑作」と呼ぶには、もう一味欲しい気が。
◆サムライガン
> 総合/4-
> 仮想歴史型ハードボイルド時代劇?
(中略)
> こういうダークなのも結構好きですが。
総合/4(0.5↑)
「必殺!」かな?と思えば、「ミッション・インポッシブル」でした。
身分を隠している割には、敵に素顔を晒している処が中途半端な感
はあります。
主人公を初めとする初期型サムライガンが皆隻眼なのは何か意味が
ありげですが、アニメ版はそこまで話が進まなかったのか、公開
されませんでした。
放映中に明かされていない謎はまだ多いようですが、原作が終わって
いないなら仕方ありませんね。
最終回で主人公は評議会を抜けたようですがそこから先の話も見たい
と思います。
# という訳で「いつか続編希望」
◆げんしけん
> 総合/3+
> オタク系キャンパスもの?
> (くじアンは劇中でちょっと流れるだけで、
> DVDには特典映像として初回、途中、最終回
> が付くらしい。全話見たいなぁ)
総合/4-(0.5↑)
コミケに行った事も、同人誌を買った事も無いくせに、妙に身に
つまされるのは何故だろう。
絵のスキルが無いから漫研には入らなかったけど、現視研があれば
入っていたかも(爆)
あ、でも今度同人誌を出すらしいからなぁ。
# 漫研との差別化が無くなるんじゃないか、と要らぬ心配。
続編は、出たら視るだろうけど、無ければそれでもいい、程度。
# それよりも「くじアン」も独立した番組として放映して欲しい。
# (特典映像じゃなく)
## ライトノベル版は出版されているけど。
◆うた∽かた
> 総合/5-
> シリアス系不思議美少女もの?
総合/5(0.5↑)
オープニングで空を飛ぶ時の衣装、鏡のジンの衣装の色違いでした。
結局、本編に白バージョンは登場しませんでしたが、あれは最後に
自分を肯定した一夏を暗示していたのでしょうか。
実に緻密な作りの作品です。
全てはあのラストに向けての伏線だった訳ですから、「流石」と
しか言いようがありません。
ただ、それだけに「予定調和」の匂いもしてしまうのは残念でした。
その点を差っ引いても"5"を付けちゃいます。
^o^
最後のジンが沙耶で、「鏡」というのが意味深です。
「鏡」は他のジン達とはひと味違います。
・石の力を使わずに最初から顕現している。
・人間のように存在(他人からも識別される)し話もする。
(仮名かもしれないが)名前まである。
・なにより、「鏡」は人が造りしもの。(他は自然現象)
彼女は人を映し出すもの。
ゆえに彼女が人を嫌悪するなら、それは人が自らを嫌悪するからで
しょうか。
彼女は今を映し出すもの。
2次元という極めて偏った視点しかもてないゆえに、人の一面しか
見えなくなってしまうのでしょうか。
だからこそ一度や二度で諦めることなく、いろいろな角度から人間
を知りたいのかも知れません。
子供の頃、大人は頼るべき絶対の存在でした。
思春期、それが揺らいでくると大人の悪い点が目に付くようになり
ます。
そんな大人にはなりたくなくて、でも抗える訳もなく大人になって
いく自分も、徐々に汚れていく感覚にとらわれます。
それらを避けようとすれば自殺する?
それとも自閉する(周りを殺す)?
あるいは漫然と生き続け、今ある純粋なものが消えていくのを見送る
(選べない)?
しかし、大人にだって純粋なものは残っています。
表面が泥だらけ、瑕だらけに見えても本質までそうであるとは限り
ません。
度々傷つき、削り取られながらも逆に大事なものを磨きあげていく
人もいます。
一夏が選んだのは、そういう大人になる道だと思いました。
# 他にも色々解釈はあるでしょうが、私はそう認識しています。
# 私の時?……誓唯、かなぁ。
「種明かし」もしちゃったし、続編はないでしょう。
# ていうか、不要。
◆Φなる・あぷろーち (プリンセスアワー内)
> 総合/4-
> 腹黒押掛け女房型美少女ドタバタギャグ?
総合/3+(0.5↓)
ラブコメとしてはまあまあ。
あたふたと動き回る2.5頭身キャラが面白いので、そこそこ楽しめ
ました。
終わってみれば「腹黒押掛け女房」も普通の女の子でしたが、
もっと壊れた人間の方が(話的には)面白かったかな。
◆W〜ウィッシュ〜 (プリンセスアワー内)
> 総合/3+
> 妹系美少女学園アドベンチャー?
総合/4-(0.5↑)
「Φなる・あぷろーち」と評価が逆転してしまいました。^_^;;
プラス要因は「あの世界の秘密」。
記憶の操作ぐらいは想像していましたが、まさか世界を変えてしまう
とは。
マイナス要素もあります。
「新たな世界でも妹を幼馴染みにしてしまったこと」
兄妹の絆ってそんなものじゃないと思う。
# でも「耕四郎と七夏(恋風)」が聞いたら
# 羨ましがるかな?
+1-0.5=+0.5ってとこです。
どうでも良いはずなのに気になる点が1つ。
どうせ記憶は書き換えられたものなのだから、じゅんなを記憶喪失
にする必要は無かった気が……
# そういえば、ラストで「春陽が妹だった」記憶はなくなっている
# のだろうか。
◆双恋(12/29終了)
> 総合/3+
> 一セットバラ売り無しの美少女学園ラブコメ?
(中略)
> 主人公は端からデレデレのフニャフニャ。
> かなりの軟派で軟弱者です。
> # 個人的には、パターンに嵌り顔も思い出せ
> # なくなるような主人公よりはましです。
>
> 主人公のヘタレに笑ってしまったので、当面
> 視聴確定。
総合/3+(変化なし)
「セット売り」はなしか、優柔不断の望にもついに決断の時が!
と思いきや、結論を出さずにおしまいですか。
最後はやっぱりヘタレでした。
まあ、主人公のヘタレぶりも含めて、そこそこ面白かったです。
2005年春に「フタコイ」が放映予定ですが、こちらはパラレルな
世界の話になりそうな雰囲気ですね。
とりあえずは視るつもりです。
◆KURAU Phantom Memory(12/15終了)
> 総合/5
> リナクスの思考を持ちながら、時々突発的に
> オリジナルのように振舞うクラウ。
総合/5+(0.5↑)
オリジナルの記憶を持つリナクスのクラウ。
リナクス=クラウの中で彼女と記憶を共有するオリジナル=クラウ。
人が成長するには経験の記憶が必要です。
もしオリジナルが復活した時に、リナクスに取り込まれ中の記憶が
無いなら、クリスマスの年齢からやり直したほうが幸せでしょう。
# で、前に「クリスマスの姿で復活」を予想。
でもリナクス=クラウと経験を共有し、ともに成長できたオリジナル
=クラウは、そのままの姿で問題なく人間復帰できたようです。
クリスマスには純リナクス=クラウが帰ってきたし、別のスレッド
で書きましたが「素敵」な最終回を見せてもらいました。
# じんわりとやさしく満たされていく気持ちが「素敵」。
◆グレネーダー〜ほほえみの閃士〜(1/20?終了)
> 総合/3+
> のーてんきスーパーガールのバトルアクション
> もの温泉風味?
> 温泉に入ったり、胸にギューってしたり、
> その手の要素は多いはずですが、ポケポケの
> せいか色気に乏しい気がします。
>
> リロードのシーンには突っ込むまい……
総合/3+(変化なし)
途中、ちょっといい話があったので評価が上がりかけましたが、
最終的にはこんなものでしょう。
道化師の仮面の下の顔は、パターンからすると「シャア」タイプの
「美形敵キャラ」だと思っていたらあんな「むさいおっさん」だ
とは、意外といえば意外でした。
# でも「7へぇ」ぐらいかな。 ^_^;;
とりあえず最終回らしくまとまりましたが、第二部だって作れそう
な終わり方です。
もし、第二部が放映されたら、よほど見たい番組が詰まっていない
限りは視るでしょう。
◆神無月の巫女(12/23終了)
> 総合/4+
> 百合系美少女ロボットアクションもの?
(中略)
> 燃えと萌えの微妙なバランス。
総合/5-(0.5↑)
いやぁ、萌えました。
でも、「燃え」はやや不完全燃焼。
# ロボットアクション・パートがさほど多くないし、アメノムラクモ
# がほとんど活躍しなかったし。
姫子の「千歌音ちゃんラブ」宣言には、「なにを今更このヤロウ、
最後に美味しい処を(ちゅどーん)」と思わなくも無いですが、千歌音
に最後の安息をもたらしてくれたので、まあいいでしょう。
# 私は千歌音ファンであって、極言すれば姫子はどうでもいい。
最終回は加点も多いけど減点も多い回でした。
特に千歌音が「転生」ではなく、そのまま復活してしまったのは、
一寸都合よすぎ。
# あんなに簡単に復活できるなら、何のための贄だったのか。
「姫子がソウマと結婚して千歌音を産む」、というエピソードを
期待しましたが、それも今時では陳腐なのでしょうか。
でもそれを言ったら、「世界を作り替える」話も出尽くしたきらい
はありますし。
# でも千歌音が生まれたら、姫子は旦那放ったらかしで四六時中子供
# べったりになって、結局ソウマは蚊帳の外だったりして ^_^;;
◆ローゼンメイデン(12/23終了)
> 総合/5-
> 引き篭もりオタクっぽいジュンは十把一絡な
> ギャルゲー系主人公の多い今期の中で、アク
> の強さが却って好ましく見えてしまいます。
> ああもひねくれるに至った背景が知りたい。
総合/5(0.5↑)
ジュンの引き篭もりと立ち直りの経緯は些かステレオタイプでした
が、そんなものはもうどうでもいいんです!(断言)
腕をもがれた真紅の表情がナイスシュート!(ちゅどーん)
普段の女王然とした態度が崩れ去り無防備な表情を曝け出します。
ここで起たねば男じゃないぞ、ジュン!
# あれ?私は「ピグマリオ属性」はない積もりなんですけどね。
そして壊れた水銀燈がまたいい!
直前まで憎たらしいだけだった水銀燈の印象が一瞬で270度(馬鹿)
ぐらい変わりました。
「なんだこいつ、健気で可愛いじゃないか」
# 「ピグマリオ属性」はありませんたら!
「腕をもがれた真紅」と「壊れた水銀燈」の併せ技に負けました。
# これが無ければ"4"か"4+"どまりだった処です。
# 続編?
# 無くても満足ですが、あれば視るだろうなぁ。
# 真紅はローゼンの第5ドールだそうですが、水銀燈は未完成の
# 6番目ですから、まだ1体は未登場です。
# コミック版では、もう出ているのでしょうかね。
◆蒼穹のファフナー(12/26終了)
> 総合/4+
> 主人公が男?あれ?
>
> 個人的には「絵柄と人間関係が『種』で敵が
> 『ラーゼフォン』、味方メカは『アルジェント
> ソーマ』を感じました。
> (ファフナーの胡散臭さがザルクっぽい)
>
> 過去作品との類似を指摘されるのって初期
> の掴みとして狙い通りかも知れませんが、
> ただこの先も視聴者を惹きつけていくには
> 独自性を発揮できなきゃ駄目かと思います。
総合/4+(変化なし)
番組放映前の予告を見たときは乙姫が主人公だと思い込んでいた
ようです、私。
で、主人公が男だったので「あれ?」となりました。
# 乙姫は総士よりも一騎に似ていると思う。
いろいろな過去作品との類似性が指摘されているファフナーですが
「フェイトムの一部が主人公達の味方につく」ネタは、モスピーダ
のインビットに似ていますね。
最後の最後まで「どこかで視た」ようなネタが満載ですが、それは
「定石」化したネタともとれます。
# 最近のヒット曲は以前どこかで聴いたことがあるフレーズが多いの
# ですが、アニメ界にも似たような現象が起きているのでしょうか。
過去作品との類似性を意識しなければ"5-"もありです。
総士が帰還を誓って行ったままなので、続編を作る余地はあるかも
知れませんが、ここで終わらせるのが無難なのでしょう。
◆お伽草紙(1/4終了)
> 総合/4-
> 清明がなにか企んでるぽくて、「陰陽師」等
> のイメージとかなり違います。
> (「陰陽ノ京」(渡瀬草一郎氏・電撃文庫)の清明
> は狸親父ですが)
総合/4(0.5↑)
清明の正体は「狸^Hじじい」じゃありませんでした。
意外といえば意外。
長期間、清明が都を留守にして怪しまれなかったのでしょうか?
東京編になってからの方が舞台が身近なためでしょうか、ミステリ
アスな雰囲気が強くなって、平安編より惹かれます。
# 平安編だけなら"4-"ぐらい、東京編が"4+"、平均で"4"ぐらいか。
「転生」、「世界の再生」など、些か手垢が付きすぎたきらいが
あるネタですが、少なくとも転生に関してはそれほどくどい扱い
じゃなかったのが幸いです。
# 「トラクマ」ってまさかあの「虎熊」か?
「世界の再生」に関しては、「一連の事件が起こらなかった世界」
になってしまったのが少々残念。
# 万歳楽は消滅したので「代償もなしに全て元通り」なんて安易な
# 結末ではないから、「まあよし」とします。
■総評
今期最終回を迎えた作品のなかには、開始時より評価がおちた作品
がほとんどありませんでした。
「堕ちた」とまで感じた作品はなし。
とりあえず、全てが無事に最終回を迎えられたことをよしとします。
# 本来、それが当然なんでしょうけど。
逆に評価が急上昇した作品もなし。
ストーリー的に高位置で「安定した」作品が多かった、ということ
かも知れません。
ランキングするなら、
1.KURAU
2.うた∞かた
3.ローゼンメイデン
が鼻の差で連続ゴールイン、
4.神無月の巫女
5.蒼穹のファフナー
が頭1つで続く感じでしょうか。
結構団子状態ではあります。
# 3Qはアニメが多すぎて、他の時期なら視たものも切っているのが
# 理由かもしれませんが。
4Qでやや減りましたけど、昔に比べるとまだまだ数が多いです。
また、"3"クラスの作品から、いくつか切らなきゃ駄目かなぁ。
# それでも帯番組(アニメ以外もあり)で「一日平均二時間強」は
# しんどかった。^_^;;
# 一時期、特番を予約しようとして、RD-X2の番組予約がオーバー
# フローしたのには参りました。
# 連続した番組を1つの予約に纏めて、何とか空きを作りましたが。
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