Re: 神経逆撫で作戦?
"Junya Suzuki" <PP6J-SZK@asahi-net.or.jp> wrote in message
news:41ca766d$0$16500$44c9b20d@news3.asahi-net.or.jp...
> 2010年ぐらいまでは中国に台湾上陸侵攻を可能にする能力は備わらないでしょう。
> 軍事的にやれることと言ったらミサイル(核・非核)を打ち込むことだけど、核はもちろん
> 通常弾頭でも台湾住民の中国からの離反を招くことは必死なので政治的に逆効果です。
ここで、日本の尖閣諸島が軍事的に重要な意味を持ってきます。
中国が尖閣諸島を占領して、ここにレーダーサイトとミサイル基地を建設する
と、東シナ海の軍事バランスが大きく傾くからです。
尖閣諸島にレーダーサイトがあれば、嘉手納から台湾方面に出撃する米軍の
爆撃機を早い段階で探知でき、タイミングを合わせて本土から迎撃機を発進
させたり、防空体制を整えることが出来ます。
それによって中国艦隊の防空能力は飛躍的に向上するでしょう。
レーダー探知を避けて低空を飛行することも出来ますが、その場合は爆撃機の
作戦行動半径が著しく減少することになります。
また尖閣諸島に対空ミサイル基地と対艦ミサイルが配備されれば、その周辺
では対潜哨戒機や水上艦の対潜活動は危険で行なえなくなり、中国潜水艦に
とっての安全地帯が出来上がります。
そこを拠点として潜水艦が活動すると、東シナ海の制海権は大きく中国側に傾
くでしょう。
このように、事前に尖閣諸島を占領できれば、中国は台湾侵攻に大きな足が
かりをつくることが出来ます。
逆に、尖閣諸島に対して何らかの軍事行動を起こすことは、台湾に対する武力
恫喝としては、極めて効果的なのです。
表面上は日中問題ですから、台湾は抗議することすら出来ません。
それどころか、台湾の一部は、中国の尖閣諸島占領を歓迎すらするでしょう。
さらに、東シナ海の資源問題が中国に極めて有利になるというおまけまでついて
きます。
現在、尖閣諸島の防衛にあたっているのは、防空能力も対潜能力も持たない
海保の巡視船です。
尖閣諸島の領海外で兵員をヘリに乗せ、それを尖閣諸島でおろすだけで、何の
戦闘も行なうことなく尖閣諸島の占領は行なえます。
これは、現在の中国海軍にすら容易です。
いったん兵員を上陸させしてしまえば、日本は彼らを殺してまで排除する政治決
断をくだせないかもしれません。そうすれば、占領を恒久化できるでしょう。
李登輝氏の訪日問題について、中国側は李登輝氏が「戦争メーカーである」と
主張して、暗にこの問題での軍事力行使を示唆しました。
中国に台湾上陸能力が無いから、軍事力行使はないと考えるのは危険です。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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