プライベートIPアドレスが絡んだルーティングについて
教えていただきたいことがあります。

3つのネットワークがあります。
各々α、ε、χと呼ぶことにします。
3つともプライベートIPアドレス空間を使っています。
αとχの間はルータяで、
εとχの間はルータэで接続されています。
αとεの間に直接の接続はありません。

χに接続されたクライアントaが
αに接続されたサーバAにアクセスします。
χに接続された別のクライアントeが
εに接続されたサーバEにアクセスします。

当然ながら、クライアントaのネットワーク設定には、
ネットワークαにアクセスするためのゲートウェイとして
ルータяが登録されていますが、
ルータэや、その背後のネットワークεのことは知りません。

同様に、クライアントeのネットワーク設定には、
ネットワークεにアクセスするためのゲートウェイとして
ルータэが登録されていますが、
ルータяや、その背後のネットワークαのことは知りません。

このとき、2つのネットワークαとεが同じネットワーク空間を使ったり、
もっと極端に2つのサーバAとEが同じIPアドレスを使った場合に、
ネットワークχの中で混乱が生ずるおそれは無いでしょうか?

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どういう状況を想定しているかというと、
ネットワークαは私の所属(県立施設)の館内LANで、
ネットワークχは県庁が整備した県内のバックボーンネットワークです。
所属の事業で、他の県立施設に自動運転クライアントを設置させてもらって、
自然科学系の観測データを収集することになりました。
その際に、ネットワークχが利用できるかどうかという問題なのですが、
県庁の担当課では、ネットワークχに接続するネットワークが
その中で使用するIPアドレスまでは調整していません。
従って、上記の条件を満たすネットワークεが存在するかどうか不明なのです。

もし、上記のような場合に混乱が生ずるおそれが無いのであれば、
ルータяやэは単純にルーティングを行えば良いことになります。
しかし、混乱のおそれがあるのであれば、
例えば、ルータяやэにおいてNATを使って、
クライアントaやeからは、サーバAやEが
ルータяやэのネットワークχ向けのIPアドレスにあるように見せる
というような細工を施さねばなりません。

ということで、機器調達計画に影響があるので、
技術的なところを確実に知っておきたいのです。
よろしく御願いします。

                                戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
                                 toda@lbm.go.jp