Path: ccsf.homeunix.org!ccsf.homeunix.org!news1.wakwak.com!nf1.xephion.ne.jp!onion.ish.org!news.daionet.gr.jp!news.yamada.gr.jp!newsfeed.media.kyoto-u.ac.jp!nntp.gol.com!giga-nspixp2!np0.iij.ad.jp!news.iij.ad.jp!news01.iij4u.or.jp!not-for-mail From: ishihara@y.email.ne.jp (Yukio Ishihara) Newsgroups: fj.sci.geo Subject: Re: =?ISO-2022-JP?B?GyRCQ088JzUkJE48K0U+GyhC?= Date: Wed, 3 Nov 2004 03:23:08 +0000 (UTC) Organization: theR.A.N.S. Lines: 58 Message-ID: References: <4Wbhd.11$5s1.8@news7.dion.ne.jp> NNTP-Posting-Host: h094.p480.iij4u.or.jp Mime-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP X-Trace: news01.iij4u.or.jp 1099452188 10158 210.149.224.94 (3 Nov 2004 03:23:08 GMT) X-Complaints-To: news@iij.ad.jp NNTP-Posting-Date: Wed, 3 Nov 2004 03:23:08 +0000 (UTC) X-Newsreader: WinVN 0.99.3J Xref: ccsf.homeunix.org fj.sci.geo:175 石原@ザ・ランスです。 In article , dh.shiozaki@s3.dion.ne.jp says... >私の理解では、「motional emf」は、導線の(一部線分)の移動で >発生すると思います。ただ、起電力の大きさを計算するために、 >(「farady's Law」の計算式に適用するために、) >面積の形にして計算しているだけだと思われます。 前の記事で引用した砂川の式の説明では、 「回路Cが(磁場の中を)速度<v>でdt時間の間移動したときの磁束の変化は <v>dtとd<r>によって作られる微少な四辺形を通過する磁束をCの一周にわたって 加えたものに等しい。なぜなら・・dt時間後の回路をC'とすると、 それをかこむ曲面としてはCにかこまれる曲面Sに、CとC'によって作られる側面 を加えたものをとることができるからである。」 図がないと分かり難いかと思いますが、ようするに、dt時間内に回路が通過した面積 について磁束を計算したのがあの式 >> φ=∫(<v>×<B>)・d<r> という説明です。 だから基本的に回路を切る面積の変化(に帰着できる)という説明が一般的と思います。 なお、この後に「この起電力の原因も電場の発生によるものとみなせば・・ この起電力の本当の原因は Lorents の力によるものである」云々という説明があって、 このへん、河野さんの説明とも通じるんだろう、なかなか含蓄があると思うけど、 今はパス。 >実際のところ、地磁気相手では、起電力の取り出し方は、 >一筋縄にはいかないとは思います。 >電磁誘導の条件に「ループ」による方法は勿論ありますが、 >ループでない、線分の移動でも発生することは押さえたいのですが。 今のところこれ以上、私のほうにはこれに反論する材料はないので、 水掛け論になると思うので、「見解の相違」とさせていただきたい。 勿論、汐崎さんのほうに私を説得する材料がさらにおありなら、言って下さい。 参考にさせていただきます。 ただし、 >> もっとも、南北に非常に長い回路、たとえば札幌のテレビ塔と、(河野さんに敬意を表して) >> 沖縄のテレビ塔を繋いだ回路なら、両地点の磁場には差があるから、起電力が生ずる >> ことになりそうですね。ただし汐崎さんの計算より1桁くらい小さいけど。 これをさらに発展させて、 東京タワーのてっぺんから磁力線に沿って(磁石の)北極まで行き、 そこから地面に沿った磁力線をたどって東京タワーに戻る。 こんな回路を考えると、東京タワー以外の部分は磁力線に沿ってるから <v>×<B>とd<r>は直角になる。つまり(<v>×<B>)・d<r>=0なので、 東京タワー上の起電力だけを考えれば良い。 つまり汐崎さんの計算と一致することになります。 ま、たとえばこんなふうな意味にもなることも押さえておきたい。 -- 石原 幸男 ishihara@y.email.ne.jp http://www.nn.iij4u.or.jp/~therans/ 黍粥は塩に椰子油にサザエ・イソノ祝う隣で虚仮にするまで(詠み人しらず)