! "<411c0b44$3$19842$44c9b20d@news2.asahi-net.or.jp>" という記事で
!     Fri, 13 Aug 2004 09:28:57 +0900 頃に wacky  さん は言ったとさ:

> 行為というのはそれが行われた時点にしか存在しません。
> 従って、それ以降に行われた別の行為から見た場合に「過去に行われた行為」
> 自体が存在するわけはなく、それは「その行為による結果→状況」であるわけ
> です。

そうですね。
で?

> KGK == Keiji KOSAKAさんの<cff8ui$m5t$1@film.rlss.okayama-u.ac.jp>から
>>そういうことなら、
>>
>>>>>> この流れでこういう喩えを出すってことは、
>>>>>> ・「アクセルを作る」という行為は、「アクセルを踏み込む」という大行為に
>>>>>> 対する小行為である。
>>>>>> という主張ですか?
>>
>>でいいと思うんですが、何故肯定的に反応しないんでしょう?
> 
> それに単純に「その通り」と言う為には行為と状況の関係をキチンと把握して
> いるという前提が必要となるわけです。

それは、把握してるから大丈夫です。

> そして把握していれば「協力関係に
> ないぞ」みたいな変な反論が出てくるわけがないわけで…。

把握してなかったのは、wacky氏の「大行為/小行為」という用語の意味であっ
て、状況と行為の関係ではありません。

> 結果として*更に
> 説明を加える必要性*を感じざるを得なかったわけです。別にオカシナところ
> はないでしょ。

そういう場合には肯定的に反応しておいてから説明を追加するものです。
そうじゃないと、質問に対する答えが分かりませんから。
# 質問に対する答えを直接書かずに別のことばかり書くから、議論が進みにく
# いんです。

>>ある行為を構成する行為とある行為の状況を作る行為を両方同じ用語で呼ぼう
>>とするから、変なんだと思いますよ。
> 
> 既に行われた行為→行為の結果と状況は同じものです。
> そもそも「ある行為の状況を作る」という目的は必ずしもあるとは限りません
> し、

ここまでは、まあいいとして、

> その有無によって何が変わるわけでもありません。

これは間違い。

ある行為Aを評価するのに、別のある行為Bが行為Aの一部であるか行為Aの外側
であるかというのは重要です。
# どこからどこまでを「行為A」とみなすかという問題。

wacky氏のいう「小行為」では、そのどちらかを区別してないわけです。
それは、行為Aの評価には不適切な用語だということ。

もう少しいうと、ある行為Aの手段Bは、行為Aの目的を達成するための中間目
標(もしくは最終目標)の達成を目的とするような行為です。
そのようなものであるから、行為Aの一部として扱われるのであって、行為Aの
目的の達成を最終目標としないような行為は、手段とは呼ばれないし、行為A
の一部とも扱われません。

そして、ある行為Aが複数の手段B,Cを持つとき、その両者は何等かの形で協力
関係にあります。通常は、
・Cを行なう準備としてBを行なう
・B,CそれぞれがAの目的の一部を達成する。
のいずれかでしょう。
後者の場合、Aの目的がBの目的とCの目的を単純に並べたものだと、Aを一つの
行為と見倣す意味がありません。
例えば、「鼻の穴をきれいにしつつ他人のポイ捨てを抑止する」というのを一
つの行為の目的だとは見倣しません。
B,Cを両方行なうことで初めて意味を持つような何かがない限り、Aは一つの行
為とは見倣されないでしょう。

このような観点から、「自分でポイ捨てする」という行為ののちに「他人のポ
イ捨てを批判する」という行為をした場合、前者は後者の準備として行なわれ
たとは考えられないし、両者を行なったことで何か一つの目的が達成されるわ
けではないから、その二つは何かの行為の二つの手段とは見倣されないのが普
通です。

一方、「放火」ののちに「消火」を行なえば、前者は後者の準備として行なわ
れたと見倣すことが可能であり、そのときに両者は「マッチポンプ」という一
つの行為の二つの手段だと見倣せるわけです。

「小行為/大行為」という用語では、このような考察は出来ないか、出来たと
しても非常に面倒です。
# 「小行為」をさらに二分する必要がある。

>>「自分でポイ捨てしてた」も単に状況として述べればすむ話ですね。
>>それを「小行為」などというよく分からん用語を使って説明するってのは、何
>>かうれしいことがあるんでしょうか?
> 
> #例によって「表現にケチをつけている」だけじゃん。

メリットを説明できないんですね。
-- 
KGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGK
KG  KGK (life name: Keiji KOSAKA), Dept. of Phys., Okayama Univ.        K
KG kgk@film.rlss.okayama-u.ac.jp http://film.rlss.okayama-u.ac.jp/~kgk/ K
KGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGK