萩原さん wrote in message...
Message-ID: <2sfn6uF1kajukU1@uni-berlin.de>
> これ、中本さんはどういう風に使い分けてますか?

正直言って、単に感覚のレベルです。
外国人に「違いを説明してくれ」って言われても答えられません。
でも何かが違うんだよな。それが何なのかは私自身もよく分からないです。

たとえば下記はベルセルクという著名な漫画からの引用ですが、この文中の
「存在している」を「存在する」に置き換えると非常に違和感を感じます。
セリフとして味が出ないというか何というか。

# 三浦健太郎:著「ベルセルク 24巻」白泉社:刊
# 千年帝国の鷹篇 聖魔戦記の章 幽界より引用
| 「私達魔術師は幽体を現世の束縛から解き放ち、幽界を探索する術を古く
|  から学び受け継いできたのです。幽界の比較的浅い"狭間"と呼ばれる層
|  には様々な幽体の生き物達が伝説さながらに存在しているの。…(略)…
|  そして幽界の深層では風景も現世とは似ても似つかない想像を絶するも
|  のへと変貌する。そこには人間などの幽体とは比較にならない巨大な意
|  識体が存在している。天使や悪魔、多神教での神々と呼ばれる者達ね。
|  さらなる深みには人が自らの業によって至る領域――天界や地獄と言わ
|  れるものが存在しているのかも知れない」
# 注:上記引用文中、句読点、かっこ、ダッシュの各符号は引用者(=私)が
#   挿入しました。原文にはこれらの符号はありません。

太田さん wrote...
Message-ID: <cjui6h$41$1@ns.src.ricoh.co.jp>
> 技術文書やビジネス文書で私が同じ立場だったら、1箇所
> ならともかく「存在している」が何箇所にも出てきたら、
> やはり「存在する」に変えてしまうでしょうね。

それはそれで良いと思います。
その類の文書については、責任を負う立場の人が自分の感性に自信をもって
校正すべきだし、そうでないと部下も困るでしょう。

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中本徹也 (NAKAMOTO Tetsuya) @ HACHIOUJI City, TOKYO.
tetsuzou@pop02.odn.ne.jp