Re: 大気の自転
In article <cj815q$aoj$1@mozart.shiino.taito.tokyo.jp> alceste@shiino.taito.tokyo.jp writes:
>>バケツに水をいれて、水平面内で、回転させた場合には、
>>バケツに接している部分は、摩擦とかで、水も回転するでしょうが、
>>大部分の水は、回転しないと思うのですが。
>本当ですか? 5分とか 10分とかじゃなく、10日位回し続ければ回りそう
>な気がします。
そんなに回さなくても……
バケツの水だったら、10分程度でかなり一緒に回転すると思いますよ。
1時間も回せば完璧でしょう。
琵琶湖博物館の回転実験室
http://www.lbm.go.jp/emuseum/tour/Room_C/c0303s2.html
で年に1回水槽実験をしてるんですが、
このときは円筒形の水槽の中に薄い板を突っ込んで無理やり回し、
1分以内で回転をフォローさせます。
少し抵抗がありますが、片手で余裕で支えられる程度です。
実験終了後の水槽はちょうど逆のプロセスになりますが、
まあ、水の回転は数分で収まりますね。
In article <87Q5d.89$MT2.14@news7.dion.ne.jp> dh.shiozaki@s3.dion.ne.jp writes:
>椎野さんのアドバイス「スピンアップ」は、上手く検索できませんでした。
私と椎野さんが途中から逆になってますが、それはさておき、
In article <cj7ous$4v5$1@bluegill.lbm.go.jp> I write:
>#具体的な議論については、
>#「スピンアップ」というキーワードで情報検索してみてください。
というのは、ネット検索に限らない話のつもりだったんですが、
試しにGoogle検索してみたら、今の話に直接は関係無いのが一杯出てきますね^_^;
「スピンアップ 流体」とすると、関係無いのはかなり減ります。
(「流体軸受」が絡む話が残ってしまいますが)
それにしても、専門的なページばっかしだなあ……
というわけで、とりあえずは推薦図書をば。
木村 竜治
改訂版 流れの科学―自然現象からのアプローチ(東海科学選書)
東海大学出版会 1985年6月
ISBN4-486-00883-9
231pp. 19cm
¥1,260(税込)
ちなみに、スピンアップとスピンダウンは本質的に同じことです。
回転するバケツを外から見れば、
水がバケツに引き摺られて一緒に回りだすということで「スピンアップ」、
これを回転するバケツに乗って見れば、
(取り残されて)逆向きに回っている水が、
徐々に(相対的に)静止するということで「スピンダウン」になります。
#側面よりも底面の効果の方が大きいというのは、
#意外に思う人が多いかもしれませんね。
戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
toda@lbm.go.jp
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735