>>>>> In <20040624215245cal@nn.iij4u.or.jp> 
>>>>>    cal@nn.iij4u.or.jp (SASAKI Masato) wrote:

> >From:Keizo Matsumura <kmatsu@nr.titech.ac.jp>
> >Date:2004/06/24 16:16:56 JST
> >Message-ID:<40DA7FE8.2C8DDB5A@nr.titech.ac.jp>
> >
> >> 法治国家に住んでいる以上、法律を正しく理解しなければ
> >
> >日本は、法治国家ではないんだもの。裁判官裁量判決国家でしょ。

SASAKI> そう思うのは自由だけど間違い。

> >裁判官の裁量によってしまう。つまりルールではないのです。

SASAKI> これも間違い。

  裁判官の裁量に判決が左右されることはないのでしょうか?

  たとえば、一票の格差が大きいことを理由として、2001年7月の参院選を無
効とすることを求める訴訟に対する、2004年1月14日の最高裁判決において、
問題の選挙における一票の格差は合憲であるという判決が出ましたが、反対意
見が6人あったとのことです。(賛成意見は9人)

  この意見の違いは裁判官の裁量によるものだと私は思います。
  なぜなら、裁判官たちは、以下の点を除いて、同じ時に同じ情報を元に判断
したといえると思います。
  (a) 各裁判官は、違う人間である。
  (b) 各裁判官は、生まれてから違う経験をしてきた。

  裁判官を無作為に抽出し、賛否が割れていて、母集団を反映していない確率
がある数を超えたら、裁判官を増やして判決を出しなおすということをすれば、
裁判官の裁量を激減させることができると思います。
  (多数意見を判決とするというルールを採用する場合。)
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兼松真哉