"SASAKI Masato" <cal@nn.iij4u.or.jp> wrote in message
news:20040505005907cal@nn.iij4u.or.jp...
> >From:"ISHIBASHI" <m-ishibashi@mtb.biglobe.ne.jp>
> >Date:2004/05/05 00:11:55 JST
> >Message-ID:<c78bsd$ad8$1@bgsv5648.tk.mesh.ad.jp>
> >ニュートンのTLTシリーズのアメリカ特許ということで、
> >検索をかけたところ、米国特許588071号が出てきて…
> >でもって、これに対応する日本出願は、実は、
> >本件のスレッドで書かれている特開2002−55594ではなくて、
> >特開平9−101737号「学習装置」
>
> これってどうやってわかりました?
> ……いや「普通の検索エンジンだよ」と言われると「参りました」な
> のですが。
> (ちなみに新聞広告ではアメリカの特許番号は5888071になってまし
> た。)

あ、申し訳有りませんでした。
前回の私の投稿で「米国特許588071号」は、私のタイプミス(汗)。
正確には、佐々木さんの仰るとおり「米国特許5888071号」ですね。

でもって、調べる方法は色々有るのですが、
私が良く使ってるのは、ヨーロッパ特許庁関連のデータベースです。
http://ep.espacenet.com/search97cgi/s97_cgi.exe?Action=FormGen&Template=ep/en/number.hts

ここで調べるのが一番簡単です。
US5888071と打って、Including familyの所にもチェックを
入れて検索すると、米国特許588071号だけでなく、
パテントファミリーも見ることができるんで。

パテントファミリーとは・・・
ある国の特許出願が他の国の特許出願に基づいてパリ条約等の優先権を
主張している場合、あるいはある国の特許出願が他の国の特許出願の
優先権の主張の基礎となっている場合、その優先権で繋がっている各国
の全ての出願をまとめて「パテントファミリー」と呼んでおります。
このパテントファミリーを知ることによって、
当該発明について、どんな国に特許出願されているかを
一発で知ることが出来ます。

で、私が調べたところ、米国特許5888071号のパテントファミリーとして
特開平9−101737号が出てきたわけです。
具体的には、米国特許5888071号は、特開平9−101737号に基づいて、
優先権を主張しているようですね。


> 私の記憶に間違いがなければ
> 科学雑誌「Newton」を出していたのが教育社だったはず。
> で、それこそ検索エンジンで調べたら
> 教育社はキョウイクソフトに変わっていて
> 小中高向けTLTソフトも扱っています。
> また別途株式会社ニュートンも存在していて
> そちらは大人向け資格試験用のTLTソフトを扱っています。
> そのニュートンの子会社がNewtonを発行。

あ、なるほど。科学雑誌「Newton」の関連でしたか・・・


> >さらに、この特開平9−101737号の経過を調べたところ、
>
> これは特許庁のホームページ http://www.jpo.go.jp/indexj.htm から
> 「特許電子図書館」に行って「経過情報」→「番号照会」ですね?

はい。その通りです。


> ちなみに私、上の手順で
> 特開2002-55594
> を調べましたがこっちにはそういう流れはないようです。
>
> ただ審査請求すれば同じ結果になることが容易に想像できるし
> もともとH09-101737が通れば2002-55594はいらないかもしれない
> し……。

そーゆーことみたいですね。

実際、到底特許にならないような発明が特許出願される
なんて事は日常茶飯事なんですよねぇ。

あと、万が一特許になったとしても、特許紛争事件の実情では、
特許権者が公開後の補償金請求権までも行使するケースっていうのは、
悪質な侵害者(例えば警告を完全に無視する会社とか)がいる場合と
か、侵害訴訟まで起こして完全に対立する場合は、それも有るんで
すけど、まぁ、一般的には、公開後の補償金まで請求するってのは、
実は、けっこう稀なケースです。

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ISHIBASHI
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