In article <c1d8q6$f4l$1@news511.nifty.com>, tanimura11@nifty.com says...
>また、まさか過積載が原因でボルトが折れるとは知りませんね。
>
>昔と違って製造物製造責任ははっきりとあるのです。
>この場合、自動車メーカーが『何トン以上の過積載をするとボルトが破損する』とか
>しっかり使用者に広報活動をしてたかどうかも問題でしょう。
>自動車メーカーは『ボルトが破損する事故も頻発しており、始業点検はこうしろ』と
>かちゃんと注意を喚起すべきですね。

警察もメーカーも業界団体も結構こまめに注意喚起していますよ。
横浜市瀬谷の事故の後ですが、注意を喚起するチラシやポスターを
配布していましたし。

>自動車メーカがーなんら広報もせず、運転者が通常の始業点検をしていた場合、

ボルトの緩みやがたつきのチェックは通常の始業点検の点検事項です。
営業車なら必須事項じゃなかったかな。

>やはり自動車メーカーの責任は重大では?

谷村さんの場合、(以前のガソリン計量の問題のときもそうでしたが)
0でなければ「重大」「大あり」って主張なさる癖があるので、
今回も重大と考えておいでなのは、同意はできないけれど、まぁ判ります。

メーカーは過積載の割合が小さくても
もっと簡単に目立つよう(第三者が認識できる程度)に安全に壊れる
「過積載・整備不良警告」用のダミーボルト
または自動点検用のセンサーでも用意すればいいんでしょうか?
ヨーロッパのトラックのように、
過積載するとすぐに運行できない程度にボディ各所が壊れるようにしますか?
(車両を輸入しようとした業者がテストしたら散々だったと雑誌で読んだ記憶あり)
それとも、車検や法定点検期間はほぼ確実にメンテナンスフリーになる程度に
ボディを強化すればいいのでしょうか?

強化したボディの重量増加分だけ確実に「最大積載量が減少」します。
これだと運転手はおまんま食い上げちゃいますからかえって逆効果。
重量を変えずにボディをさらに強化するのには各種コストが余分に発生しますが、
現在のトラックメーカーは赤字が多く価格を吸収するだけの体力がないため、
これは車両販売価格に跳ね返ってきます。

通常の始業点検をすれば十分防げることに余分なコストを掛けるのは
特に営業車両に関しては敬遠されるものです。
トラックの業界団体などはコスト増に繋がる事項に反対する新聞広告を
時々出稿なさっている位。
現在の状態でも過積載しないのなら充分な強度を持っている部品を、
始業点検もまともにできない(=自動車で営業する資格に欠ける)人のために
あえて強化するためのコストを
まともに始業点検したり積載量を守っているトラックに被せるのには
無理があると思います。

最大積載量が減ったり、車両コストが高くなっても
運転手の生活を確保するのは自動車メーカーの責任でありません。


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                        Taro Yoshida         E-mail taro@dcc.co.jp 
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