《理想の福祉国家という悪平等。》

たとえば国が生活保護より高い年金を保障したらどうなるだろうか。

独身者に20万円だ。
妻帯者は25万?
それ以上は所得比例年金で多く掛ければ多いほど年金は多くなるという制度だ。

いかにも良い様に見える。
理想の制度?
理想の福祉国家?
『スエーデンもやっている、日本もやれ』という主張も強い。
しかし、机上の計算に過ぎない。

やっていると、そのうちとんでもない悪平等がはびこり国はどろどろ状態で崩壊す
る。



《偽装独身大流行》

独身者に20万?
妻帯者は25万という。
『その上さらに公的保険を掛ければ悠々とした老後の生活ができるはずだ』という。
しかし負担が高いのに、さらにう保険料などかけるには苦しい。
それより悪知恵をちょっと働かせればよい。

結婚しないで独身でいれば良いのだ。
独身者が2人なら20万+20万で40万になる。
こっちの法がはるかに得だ。
かくして、偽装独身が大流行となり家族の破壊はますます進む。


《理想的福祉国家という社会が発生させる悪平等》

また、現役時代いかに過ごしていようと20万円の最低年金は保障される。
全く困らない。

どうせ税金が高額なのだ。
『適当にやっていれば良い』とことになる。
それにあわせて、少子高齢化が進み収入は少なくなる。
最低年金は下げられないから高額年金を下げることになる。
高額年金はどんどん下がりやがてフラットに近くなっていく。

努力してもしなくても全く同じ程度の年金になるわけだ。

これじゃ、誰だってやる気などなくなる。
ソビエトなどに見た悪平等現象が出現する。

理想的福祉国家という社会が発生させる悪平等だ。

これで続く?

続くわけがない。
家族は破壊され後継者育成努力もなされない。
社会は退廃し、やがてどろどろになって崩壊していくだろう。

ソビエト崩壊の再現だ。