30年前の状況は伝聞でしか知らない市川と申します。
フォロー有り難うございます。

In the message <c09jgv$bgs$1@mozart.shiino.taito.tokyo.jp>
 at 10 Feb 2004 12:34:55 +0900,
Shiino Masayoshi (= S) wrote:

S> >日本でキャベツの葉から蛔虫卵がなくなり、生で食べられるようになった
S> >のはごくごく最近のことなんですけどね。
S> >つい10年も前にはお年寄りが生野菜を(怖くて)食べられないのは普通でした。

S> 「ごくごく最近」てえのが何時の事かは判りませんが、30年位前には普通に
S> 食べる様になってました。

そうなのですが、その頃既にある程度の年配であった人には生野菜が食べられ
ない人が結構いたように(今も少しいると思います)記憶しています。
ただ、寄生虫ではなく単に流通の問題で、新鮮な野菜を入手することができな
かったため生で食べる習慣がつかなかった、というだけのことかも知れません。

# 「ごくごく最近」というのは「少なくとも戦後」くらいの意味で使っていました。
# 大げさですみません。

S> 面白いのが当時の衛生観念で、家庭科の教科書か
S> 何かだと思いますが、
S>   生野菜は (寄生虫卵を殺す為) 中性洗剤でよく洗う
S> と云う条項を見た覚えが有ります。勿論よくすすぐんですが、今からは考え
S> られない事でしょう。
S> 当時寄生虫はごく当たり前に居て、衛生上の大問題でした。一方、中性洗剤
S> の危険性は殆ど知られていなかったのでしょうね。

もう少し後の話ですが、私もこれを見たことがあります。中性洗剤の能書きにも
「野菜」を洗うのに使用する、という記載がありましたね。

S> 農薬とか化学肥料とか、今では悪い物の様に言われていますが、これらのお
S> 蔭で食料の安定供給が曲りなりにも行われる様になった面も有ります。有機
S> 農業だけで今と同じ収量が得られるかと云うと難しい。人口が多すぎるのが
S> 悪いと言えばその通りですが、そうそうすぐに減らす訳にも行かんし...

寄生虫からは外れますが、食品の安全性を脅かす最大の要因は「汚染」ではなく
「供給不足」なのですよね。先進国に住んでいるとつい忘れてしまいがちですが。

吉野家は明日までだそうですが、今回の騒ぎではなぜか供給不足の方がはるかに
問題になっているところを見ると、US と日本で BSE 発見の順序が逆だったら
死ななくて済んだ人もいるだろうに、と考えてしまいます。

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Motoshi ICHIKAWA