政治とは本来的に「利益」の分捕り合戦、と考えていいのではないか。それが国内的
に繰り広げられるのが国内政治であり、世界を股にかけて繰り広げられるのが国際政
治であろう。国家単位で「政治」を見るときはこうなると思う。「外交」は国際政治
の一つである。

さらにもっと細かく個々人の間での利益の分捕り合戦を考えることもできる。つま
り、我々の普段の生活の中にも見出す事ができ、こうなると国内国際と言う区分けは
不要になる。また、この場合には政治という概念は相当に広くならざるを得ないだろ
う。

けれども、この、「相当に広」い政治概念に絞りを掛け、「一国の公的機関が関わ
る」という概念で制約を掛けた「政治」、これを「政治」として扱うことも可能であ
ろう。われわれはfj.soc.politicsではこの意味で「政治」を語っているのであろう
か?これに対して、「一国の公的機関が関わる」という絞りは正当ではなく、何故一
国の公的機関が関わらなければならないほどのものなのか、という政治と目される本
体についての直接的な概念規定を必要とするのではないか、と言う向きもあるであろ
う。しかし、ぼくはそれを知らない。

この際、本体に向けた概念規定を断念し、広きに失する場合がないとも限らないが、
現象的に「一国の公的機関が関わる」との制約手法で甘んじるのがむしろ分かりやす
いのではないかと思うのだが、fj.soc.politicsの憲章起草者と参加者諸兄の意見を
頂戴したい。

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みんなのケンちゃん