宮崎県の女子高校生が「自衛隊イラク派遣反対請願署名」を小泉首相宛に
提出した問題で、大人げない言動を示した小泉は世間のヒンシュクを買っ
ている。
小泉は自分の考えが正しいということを前提にしてものを言っているらし
いが、彼自身、去る参院イラク支援特別委員会で「……そのときの状況に
よってどのような責任をとるかは私みずからが判断する……」と答弁し、
イラクに於ける自衛官の犠牲発生事態の如何によってはみずから責任をと
ることもあり得ることを明言した。
ということは、彼自身、イラクへの自衛隊派遣が間違いであったことを認
めざるを得ない事態も生じかねない場合を想定しているといえよう。
裏を返せば、高校生の署名請願行動の正しかりし事態もあり得るのである。
国民としての権利発動の一環としての請願に一瞥も加えない小泉は、もは
や国民の頂点におくべき人間ではない。