Shinji KONO <kono@ie.u-ryukyu.ac.jp> wrote:
>シャドウ・オブ・エンダーは、確かに良かったんだけど... それの
>続きですか。で、さらに2冊でるとな。うーん。でも、買っちゃう
>んだけど。

  去年 "Shadow of the Hegemon" と "Shadow Puppets" を読みましたが
話はちゃんと終わっていました。

# 去年読んだ英語の本はこの2冊だけ。

  早川書房は外伝扱いをしていますが、やなガキ、いや、とても優秀なバトルス
クール出身者たちに焦点があたっているこちらの方が「死者の代弁者」以降より
も「エンダーのゲーム」の正統な続きに思えました。

>ピーターに関しては、なんか良い落ちがついていて、一方では、ビ
>ーンには厳しい。なんでかなぁ。ま、そんなものなのかも知れない
>けど。

  主人公がひどい目にあい続けるのがカードの芸風ですから。

  私にとっては、ビーンたちが色気づいて切れ味が鈍ったように見えることと、
ピーターが人間的なことが不満です。
  アシルが怪物担当なのはわかるのですが、エンダーやヴァレンタインがあれほ
どピーターを恐れていたのに。

>9.11 が良い影響を作家に与えることはないわけだけど、それでも、
>カードは少し鈍感すぎない? いや、この本が彼なりの答えなの?

  9.11などよりも、冷戦の終結後に数十年以上昔の宗教や民族の対立が再燃した
ことの方を重視しているのではないでしょうか。

  ボード・ゲーマーとしては、エンダーが指揮したのはあくまで戦術レベルだった
のが、スケールも破壊力も遥かに小さくなった地球上の戦いが戦略レベルになって
いる点も楽しめました。

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    阿部雅之