In article <ymrmk74puljv.fsf@as302.ecc.u-tokyo.ac.jp>, 
YASUI Hiroki <jyasui@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp> wrote:
:今手元にはないのですが、ジャレド・ダイアモンド(倉骨彰[訳])『銃・
:病原菌・鉄:一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』(草思社, 2000年)が、
:免疫の有無という点から先住民人口の一方的な激減という現象を説明して
:いたように記憶しています。
:なお、Amazon.co.jpのレビューは、この本の内容を
: 「他文明を征服できるような技術が発達する条件は定住生活にあるのだ。
:  植物栽培や家畜の飼育で人口は増加し、余剰生産物が生まれる。その
:  結果、役人や軍人、技術者といった専門職が発生し、情報を伝達する
:  ための文字も発達していく。つまり、ユーラシア大陸は栽培可能な植
:  物、家畜化できる動物にもともと恵まれ、さらに、地形的にも、他文
:  明の技術を取り入れて利用できる交易路も確保されていたというわけ
:  だ。また、家畜と接することで動物がもたらす伝染病に対する免疫力
:  も発達していた。南北アメリカ、オーストラリア、アフリカと決定的
:  に違っていたのは、まさにこれらの要因だった。本書のタイトルは、
:  ヨーロッパ人が他民族と接触したときに「武器」になったものを表し
:  ている。 」
:(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794210051/250-1639147-1934626)

このジャレッド・ダイアモンドの本なのですが、

『定住生活』が軍事的に優位である

という一見もっともらしい説明は、13世紀におけるモンゴル帝国の優位
を説明できない欠点があると思っています。

ちなみに、日本語のかなと漢字のことを、漢字は社会的ステータスのため
に、不便であるのに使われ続けているなどと、生半可な知識で書いている
ので、抗議のメールを送ったことがありますが、返事は来ませんでした。