Re: 電子の状態遷移により発生する光子は、1個/2個、どっち
"Kenji Kobayashi" <kenji@nasuinfo.or.jp>さん writes:
|光子は運動量を持ちます。遷移に伴う光子が一個だけならば、運動量保存の法
|則により、原子が光子とは反対方向の運動量を持つことになります。
原子と光子が直接相互作用するわけではないでしょう。電磁気学が正しければ
相互作用するのは電子と光子で、相互作用は 電流密度×電磁ポテンシャル。
で、電子の状態が変わって光子が1個生成消滅する。しかし、この素過程は運
動量・エネルギーの保存則から禁止されている。そこで電子と原子核のクーロ
ン相互作用による原子核の反跳を使って、素過程の運動量保存を破る。っての
が普通の計算。まあ、光子はボース統計にしたがって誘導放出があるからちょっ
と面倒だけれど。いずれにしろ微細構造定数の3乗の話。バーテックスが1乗で
反跳が2乗。
|また対称な電子の状態関数から、別の対称な状態関数に遷移するとき、一方向
|だけに光子が飛び出してくることに強い違和感を感じ
対称という言葉の意味が分からないですが、光子のスピンは 1 ですから、普
通は角運動量が変わっています。
Kiguchi,
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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