実質死刑(He lives in the White House)
フセイン元大統領は哀れである。
彼は生まれ故郷の近くに潜んでいた。彼は、生まれ故郷から
離れることができない老人になっていた。
一般に、老人は新しい荒野を目指さないものである。
彼は生まれ故郷の傍にいた。生まれ故郷と潜伏地点との
延長線上には、首都バグダッドがある。だから、なおさら、
フセイン元大統領は哀れである。かつて、その都市は、彼が
権力を謳歌するために使った舞台なのだ。
生まれ故郷への想いと、権力者時代への夢を、二つとも捨て
去ることができなかった彼は、バグダッドとティクリートの間に、
隠れ家を求めたのである。哀れである。
ここに一つの経験則がある。自信喪失した老人を自宅から
引き離し、白色に統一された病院に送りこむとよい。一週間も
すると、病室の白い壁を見つづけるその老人の精神は、変調
をきたす。
所謂、ボケの発現である。彼は、常識を喪失し我がままになる。
こうなると周りに愛情を持ち、親身になって、世話をしてくれる
人物がいない場合は、一人で精神を高揚させ、一人で動きまわり、
ついには、骨折・頭部打撲などの損傷が原因で寝たきりとなり、
半年以内に、死を迎える。
だから、フセイン元大統領を、死刑に処さなくとも良いのである。
彼を「故郷から遠く離れた白い家」に拘束するのである。彼は、
その建物の中で、早晩、一般の老人と同じように、儚い死を
迎えるのである。
そして、その建物には、アメリカ合衆国ワシントンD.C.にあり、
ブッシュ氏とラムズフェルド氏がいるホワイトハウスが最適である。
それが、道理というものである。
(おわりん)
#ジョークだよ。
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123.あ〜い●◎∵太陽[]<>+P)==~|◇diagram×!#&ぶーんbottle☆:-tt??
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