"村上新八" <shinpa@cronos.ocn.ne.jp> wrote in message news:bs82m0$27u$1@nn-tk103.ocn.ad.jp...
>    この現地オランダ軍司令官の発言には早速異議が出た。現地を見ての取材から
> 帰ったばかりのジャ−ナリストは、11月26日にオランダ軍司令官がサマワ市内で散
> 発しているところに偶然出くわした。「周囲には何人もの兵士が銃を構え、警戒態勢
> をとっていた。その証拠ビデオもある」というのである。この異議は正しいと思う。

 本当にオランダ軍がテロの危険を感じていたら、
「護衛をつけて町の床屋に行く」
のではなくて
「営舎に床屋を呼ぶ」
でしょうね。

> 何時テロが襲ってくるかも分からないイラクで、軍の司令官が丸腰でのこのこ町に出
> て、テロに殺されでもしたら、軍人にあるまじきその軽率さが非難の的になるのは明
> らかだからである。

 軍隊の司令官は、軍の即応性を確保するために、常に最小限のスタッフと護衛
をつれて行動します。そして規律の確保されている軍隊ならば、司令官が床屋に
入っている間、それらの随員は仕事をサボったりはせずに歩哨に立つでしょう。

 この、「軍隊としての普通の活動」が、このジャーナリストには理解できなかった
のでしょうね。外国の軍隊ならば、米英仏独中韓を問わず自国内でもあの程度の
警戒は常にやっていますよ。

>    聞くところによると、サマワ駐留のオランダ軍は、厳重に警戒された営舎に篭っ
> たままで、ほとんど外には出ない、ということだから、サマワの実態は知らないに等
> しいのではないか。こんなことは常識で判断すべき問題である。

 軍隊が特別な警戒をしていなくても、作戦行動中の営舎に自由に外部の人間が
出入りできるわけではありませんし、作戦行動中の隊員が自由に外部に出かけら
れるわけではありません。

 まさしく、常識がないのはジャーナリストの側であって、もしも民主党がこのような
非常識な意見に組するのならば、それは民主党の政権担当能力の欠如を晒すこと
になるでしょう。