プラネテス Phase 11
石崎です。
プラネテス Phase11『バウンダリー・ライン』について雑感など。
^L
■アバンタイトル
遂にタナベにデートを申し込んだチェンシン。
その様子を見ていたハチマキに、不格好なEVAスーツを着た男がテクノーラ社
の場所を聞いてくる。
その男、テマラはエルタニカという南米の小国の出身だが、ハチマキはその国
を知っていた。何故なら、その国はクレアが生まれた国であったから。
# ハチマキが見ている前でタナベにデートを申し込むチェンシン。もう少しTP
# Oというものを考えたらという気も少し。ひょっとしたらわざと? タナベの方
# もあれじゃ答えられないよなぁ…。
# タナベもハチマキに何度かモーションかけているのに、良くOKしたという気
# も。
■OP
一部変更されていました。
・コンパスの裏蓋文字が出た
・みんなが歩いているシーンの色
・ハチマキの実家が出た
……くらいですか?
■まぁあなたって、そういう女よね
不細工なエルタニカ製宇宙服に対してドルフ事業部長は関心を示すが、管制課
長と資材課長はどちらが試験を担当するかで押し付け合いを演じるが、最終的に
クレアが引き受けることになる。
夜。バーでリュシーにチェンシンからデートに誘われたことを話すタナベ。
リュシーは、オムツ男ことハチマキとはどうなのかと問う。
好きな男はいるのかと聞かれただけみたいと答えるタナベに、そんなことは無
いとリュシーは畳みかける様に言う。
だが、先輩とは仲が悪いと答えるタナベに、好きなんだとリュシーは断言。
タナベから、恋愛光線がハチマキに出ていると指摘するリュシーなのだった。
ハチマキに、タナベの食事の好みを聞くチェンシン。
ハチマキのそっけ無い受け答えから、逆に「後から返せって言われても返せな
いぞ」と釘を刺したチェンシンは、クレアとの関係を再度尋ねる。
終わった話するんじゃないと怒るハチマキだが…
# あの宇宙服はナビスターとリンクする機能がついているそうで。ハチマキ達の
# 宇宙服はトイボックス経由でデータ貰っている様子ですから、これって結構凄い
# かも。
# ここまで管制課長を悪し様に描く描写が続くということは、そのうち彼が失脚
# する話が出て来るんでしょうなぁ。
# 前々回、リュシーはタナベに話があると言っていたのですが、タナベの方から
# チェンシンの話をしてしまったのですな。リュシーもリュシーで、わざわざハチ
# マキの話を持ち出して、そちらにタナベの関心を向けさせようと試みている辺り
# が何とも。
■国のみんなにも食べさせてあげたいです
テマラと食事をしていたクレアは、自分がエルタニカ人であると言われること
に不服そうな様子で、バターを欲しがるテマラを蔑む様子で見る。
ハチマキとデブリの整理をしながら、リュシーから聞いた恋愛光線の話をする
タナベ。
その頃クレアはテマラを連れ、宇宙服の試験を依頼して回っていたが、どこで
も門前払い同然の扱いを受けてしまう。
それを知ったハチマキは、自分が採用試験を引き受けると提案。
クレアはどういう積もりとハチマキの真意を疑うが、ハチマキは面白そうと思
ったからだとかわすのだった。
デブリ課で宇宙服について説明するテマラ。
小型宇宙船に近い機能とサイズを持つそれは、内部で煙草を吸うことすら可能
だと聞き、テクノーラ社でこの宇宙服を採用するしたいと考えたフィーも乗り気
となり、結局デブリ課で採用試験をすることに。
試験中、ネジ止めの試験を上手くクリア出来ず、調整の上、翌日に試験持ち越
しとなる。
翌日、基本事項の試験をクリアしたテマラは地上に連絡を取り、テクノーラの
採用試験を受けていることを告げる。そしてクレアがエルタニカ人だと言うのだ
った。
宇宙服の試験のため、チェンシンにデートが出来ないと謝るタナベ。
その頃クレアは、追い返せと言った筈だと管制課長に叱責されていた。宇宙服
のテストは事業部長の許可を得ていると言うクレアに、事業部長にべったりだと
嫌味を言われるクレアだった。
# タナベが恋愛光線の話をしたのは、ハチマキに自分を振り向いて欲しいからで
# しょうか^^;;;
# 試験したことにして良いと言われたのに、余所を当たろうとするクレアさん。
# とことん真面目です。
# EVAスーツの名称はASTRO-DRUM El-Tanika Technica製らしいです。
# エルタニカというだけでスタートラインにすら立たせて貰えないというクレア
# の呟きがこれまでの彼女の苦労を忍ばせます。
# 何よりも、煙草を吸うことが大事なんですな>フィー姐さん。
# エルタニカ製宇宙服、ドルフ事業部長も感心を示したように、小型化出来ない
# ことを逆手に取って、逆に大型であるが故の多機能&運用のし易さを狙ったとい
# うことで、実は意外と狙いは良かったのではという気もして来ました。
■エルタニカでは、誰も読み書きを教えてくれなかった
宇宙環境試験に出たハチマキ達。タナベは、試験に協力したのはクレアのこと
が今でも好きだからかと問い詰める。
同行したクレアは、試験を行っていたワクッチ湖で泳いでいたと言う。
クレアは、宇宙服に書いてあったエルタニカ語を読むことが出来ずにおまじな
いと勘違い。8歳の時アメリカに出るまで、文字の読み書きが出来なかったのだ
と告白する。
するとテマラも10歳で中国に逃げるまで、文字を知らなかったと告白。中国で
学位を取った後で内紛と経済封鎖で荒廃したエルタニカに戻り、産業を興して国
を豊かにするため、この地で宇宙産業を興そうと試みていると話すのだった。
宇宙服の中に書かれていた文字。それは、研究室の皆の名前なのだった。
そのことを知り、テマラから見ると、私は故郷を捨てて逃げて来たと呟くクレ
アだが。
# クレアの祖国は内戦でボロボロだったんですな。そんな国で宇宙産業に進出し
# てしまおうというのは何とも無謀と言いますか。
# エルタニカ出身だと言われるたびに凄く嫌そうな顔をしていたクレアさんが、
# テマラさんの経歴を知り逆に罪悪感を感じてしまう変化が印象的でした。
■ギガルト先生には怒られたくないからな
宇宙空間でのテストは無事に国際基準をクリアしていき、残るは日中の部分で
のテストとなった時、ハキムが指揮する軌道保安庁の船が接近、連合の治安維持
軍がエルタニカに侵攻したため、テマラ氏を保護すると告げる。
ハチマキはフィッシュボーンを遠隔操作で動かしてしまい、故障と称して昼間
の側に出てテストを強硬に続行しようとする。
ハチマキ達を抑えようとしたフィーだが、トイボックスはオーバーヒートで動
けない。
クレアもハチマキを止めるが、やがて作業手順の短縮を指示する。
そして軌道保安庁の指揮官であったハキムは、敢えて手を出さず、ハチマキ達
の様子を傍観するのだった。
テストは順調に進み最後は急減圧のテスト。
減圧症に苦しむテマラは、中にある研究室のメンバーの名前を読み上げる。そ
してそのリストの最後にクレアの名を読み上げるのだった。
テストは無事に終了。テマラ達の作った宇宙服は、エルタニカ初の国際基準を
満たした宇宙服となった。
同じ師匠を持つハキムに、見逃してくれよというハチマキだが、流石にハキム
はそれには応じない。
しかしクレアは、テスト中のこの宇宙服とテマラ氏の生体データはテクノーラ
社の資産であり、連合宇宙軍と言えどもそれを接収することは出来ないと主張す
るが、テマラは自ら保護されることを受け入れる。
テマラはクレアに、あなたは逃げてなんかいませんと言い、宇宙に居続け、自
分達の誇りとして輝いていて欲しいと言うのだった。
最後に、一分間だけ地球を見ることを願うテマラ。そしてその願いは受け入れ
られる。
宇宙服をテストした湖を宇宙から眺めながら、どうしてなんでしょう。ここか
らは国境線なんて見えないのに。ただ、地球があるだけなのにとテマラは嘆く。
そしてその頃、テマラ達の研究所は連合軍によって爆砕されていたのだった。。
# 減圧試験の際に、最後にクレアさんの名前を読み上げる辺りでほろりと来てし
# まいました。
# 規則に五月蠅いクレアさんが、今度はそれを盾にとって軌道保安庁に逆らって
# しまう極端さが素敵。
# 話の途中の時点ではもう少し明るい感じの話になるのかと思っていたのですが、
# 連合治安維持軍の悪逆非道ぶりを描く話となっていたとは。宇宙からは国境線は
# 見えないのに、地上では戦闘が続いていて、テマラ達の研究所も炎上。何とも後
# 味の悪いラストでした。
■次回は…
『ささやかなる願いを』
原作由来の話ですね。フィー姐さんは原作通りに活躍するのでしょうか。
では、また。
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Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
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