Re: マッチポンプ正当化論法について (Re: 迷惑を憎んで人を憎まず
! "<3f8fe59f$1$19843$44c9b20d@news2.asahi-net.or.jp>" という記事で
! Fri, 17 Oct 2003 21:50:50 +0900 頃に wacky さん は言ったとさ:
> KGK == Keiji KOSAKAさんの<blm2kq$jug$2@film.rlss.okayama-u.ac.jp>から
>>> 私は動機といったものを重んじる質ですので、
>>
>> これがそもそも間違いのもとだよね。
>>
>> 動機なんてものは客観的には見えないものです。
>> 自覚があるかどうかは別として、自分の行動を説明するために後からでっちあ
>> げることもよくあるでしょう。
> 火災現場のヒーローが実は放火魔だった。という事実(?)から客観的に見える
> ものはありませんか?
そういう事実から分かるのは、その人物が放火と消火の両方を行なったという
ことだけですね。
そこから推測される動機の候補は、
(1) 意味もなく放火し、意味もなく消火した
(2) 放火の手段があったから放火し、消火の手段があったから消火した
(3) 火を見るのが好きで放火し、火が消えるのが好きで消火した
(4) 家の持ち主に害意があって放火し、恐くなって消火した
(5) 消火する目的で放火し、自己満足のために消火した
などなど、いくらでもあります。
# 一部、目的も含まれてますが、それは目的と動機が一致した部分。
しかも、実行を決意する段階では(1)や(2)が一番近いのに、人に説明するとき
は別の説明をすることはいくらでもあります。
そういうときは、自分に説明する段階ですりかわってることも多いでしょう。
そういったことは、実行を決意した後の行動では判断できないものですね。
# 「動機」ってのは「実行を決意した理由」という程度の意味でいいよね?
普通の人は、行為の評価をそんなあやふやなもので大きく左右されることはあ
りません。
情緒的に評価する場合は別ですが、そんなことを議論してるわけじゃないです
よね?
>>> ま、私の個人的見解はともかく、
>>> 「純粋に善意から消火活動をした人」との間に評価の差が生じたとしても特段
>>> 驚くにはあたらないことであると思います。
>>
>> 評価が変わっても驚かないけど、それが評価の正負を反転させる程のものかど
>> うかの考察が見られません。
> 上記。
だけで済ませてるってことは、客観的に分かりさえすれば評価の正負を反転さ
せる程のものだってのが自明だという主張ですか?
私には、とても自明に見えません。
例えば、犯罪行為(と目される行為)を裁くときは、まず、その行為の目的、手
段、結果で罪名が確定します。
動機なんてのは、せいぜい、情状酌量のネタの一つになるかどうかという程度
の話ですね。最大限に情状酌量されても罪名が消えるわけではなく、結局、評
価の正負が反転することはありません。
# 「裁く」ってのが行為の評価であることに異論はないよね?
さて、動機が評価の正負を反転させる場合というのはどういうもので、その根
拠は何でしょう?
--
KGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGK
KG KGK (life name: Keiji KOSAKA), Dept. of Phys., Okayama Univ. K
KG kgk@film.rlss.okayama-u.ac.jp http://film.rlss.okayama-u.ac.jp/~kgk/ K
KGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGK
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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