M_Utsugiさんの記事:
<DpYib.4218$Fk4.482998@news1.rdc1.ky.home.ne.jp> から引用します。
>> ※ 1000BASE-Tしか使えないNICでは,折り返しコネクタを使う手法は
>>    多分使えない。
>1−3
>2−6
>4−7
>5−8
>という具合に、4対全部結線すれば出来るのではないでしょうか

そう単純にはいかない…

1000BASE-Tでは,リンクの両端で各ペア線のクロック信号を同期させて信号
の送信を行います。
すなわち,リンクの片側では自分自身で生成したクロックで信号送信し(こ
の側をマスターと呼ぶ),反対側では受信した信号からクロックを復元して
信号送信(この側をスレーブと呼ぶ)します。
マスターとスレーブは排他的関係であり,リンクの両端が共にマスター(あ
るいはスレーブ)になることはできません。
マスター-スレーブ関係は,オートネゴシエーションで決定されます。

1000BASE-Tの口(ポート)に折り返しコネクタを挿した場合,自分対自分で
リンクすることになるので,このマスター-スレーブ関係が決定できません。
したがって,上のような配線の折り返しコネクタを使用しても,通常, 
1000BASE-T ではリンクしません。


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江原 純一 mailto:j-ehara@pop17.odn.ne.jp