てつたろと申します。

今期見た最終回の感想です。
長くなったので3分割しました。
その3 「最終回で転けた作品」編です。
(+「番外」編)
それまで良くても終わりが全てを台無しにする
ということがよく分かりました。
どんな風に転けたか、料理に例えてみます。

ネタバレあり。(といいつつ、特に改行はなし)
少なくとも「録画した最終回を未見」の人は
見ない方がいいです。
「おね2」の最終回を見てからまとめているので、
時期的に旬を逃しているものが多いことはご容赦。
(逆に「最終回を未見」という人は少なくなるか)

機動戦士ガンダムSEED
最終回で転けたアニメ、輝く第1位!!
今回の感想を書く気になった元凶。

最終回記念、キャラ大処分市開催!(Vガンダムかい!)

詰め込みすぎのせいか、キャラが死んでいる。(別の意味で)
オーブ三人娘は見せ場もないうちに出番終了。
あれほど強かった連邦ガンダム三人衆もあっけなく退場。
彼らも「敵」という「部品」以上の役を与えられなかった
ようで。
ザラ議長、どうせならクルーゼの策略に踊らされていた
自分を悟ってから、後悔の内に死んで欲しかった。
フレイ、アークエンジェルを降りてからはほとんど自分
の意思で物事を決められず、最期まで翻弄されっぱなし。
(それはそれで悲劇的かも知れないけれど、ガンダムの
ヒロインとしてはどうかと…)
ニュータイプでもコーディネータでもないフレイが死後に
語りかけてこられるとは思えない。
イメージは、キラの自己中な幻想か。
(裸なのはキラの「妄想」のせい?)
せめてマリュー艦長に会って、ナタルの無実?を晴らしてから
逝って欲しかった。
憎む対象を間違えたまま遺されたマリュ−さんが可哀想。
アークエンジェルの盾になって散ったフラガ。
(MS1台で戦艦1台の盾になれるか?普通)
対クルーゼ因縁の対決はクルーゼの不戦勝(で、不完全燃焼)
極めつけ、諸禍の根源クルーゼ。
あれだけやりたいことやって、最後あんなに簡単に逝って
いい訳がない。
(彼に後悔や反省は似合わないが、あんな淡泊な死に方も
似合わないと思う)

一方、「らしい」死に方をしたのがアズラエルとナタル。
アズラエルの場合は、身に余る権力を玩具にしたガキの
最後としては妥当なところ。
(坊やなら「謀ったな、クルーゼ!」と叫んでもらうのも
ありかなと妄想)
ナタル、軍人の業から逃れられなかったとはいえ哀れ。
マリューの一撃は実質「介錯」かな。
(考えて見れば「マリューの一撃」は、ジェネシスを撃とうと
したザラ議長と同じ動機=「復讐」=「憎しみ」のような気も…)

生き延びはしたが最終回で「生かされなかった」人達。
その筆頭、ラクス。最終回では出番も科白も少なかった。
アスランとカガリ。右往左往して結局何も出来ず。
アスランは結局父親との対決も出来ず、和解も出来ず終い。
何も出来なかったと言えばキラ。また目の前の守りたい人
を守りきれずいいとこなし。
(「頑張っても人が出来ることは僅かだ」というのがテーマか。
「サイクロプス発動」の時の登場はかっこよかったのに)

「ラスボス」が出るのはロボット物の定番だけど、本編で
あのガンダムの名前がでた記憶がない。
(「プロビデンス」というらしい。「神の摂理」の意味。
「破滅は神の意志なのだよ」と言いたかったのか)
(それを斃したキラは今日が16歳の誕生日だった…大違い)
フリーダムとの戦いも実力伯仲といえば聞こえがいいが、
見ている側からはだらだらとした盛り上がりのない戦い
にしか見えなかった。

一番の疑問。「SEED」って結局なんだったの?

できれば、後1話か2話かけてじっくり話を消化して欲しかった。
「時間制限だと言われて慌てて詰め込んだので、味が判らなく
なったホテルのバイキング。結局は食べ残しも多量」

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ダイバージェンス・イブ
初回からかなり期待大。
ロケットオッパイに目を奪われがちだが、ホラーSFとしても
いける感触だった。
その期待通り、毎回コアでダークな展開にワクワクしていた。
ところが最終回で、ルブランが単なるマッドサイエンティスト
ぶりを見せ、暴走して自滅したあたりから、「あれれ」と思い
始める。
更にエンディング。
「おいおい、みさきはデウス・エクス・マキナか!?
今時、リセット型エンディングはないだろう」

グールの目的もよく分からずじまい(ルブランがなにか言って
いたようだが、グールの行動の説明になっていたとは思えない)
結局「ロケットオッパイこれでもかEDテーマ」だけのアニメ
だったのだろうか。

最終回で転けたアニメ、第2位
「底の方に焦げがあったので最後の一口で後味の悪く
なったシチュー」

(続編があるらしいけど世界を造った神様が主人公じゃ、
「そしてみさきが目を開けると全ては消えていた」なんて
話になったりして)

以下番外
「転けた」訳じゃないけど…

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D.N.ANGEL
判断に迷う。
決して悪くはなかったが、最終1話前までのテンション
を最終回で更に盛り上げてくれるのを期待していたら、
なにか物足りなかった。

アニメ本編で語られなかった謎。
・結局、黒翼が解放されたら何が起こっていたのか?
・一時期、みおは時の秒針の生まれ変わりかと思って
 いたけれど違いそう。結局彼女は何者だったのか?

「銀杏(最後の楽しみ)が入っていなかった茶碗蒸し」
(銀杏が嫌いな人には判って貰えないか…)

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グリーングリーン
「時空を越えた愛」という設定に惹かれて惰性で見て
いたけれど…
三バカにも運命にも流されっぱなしでいいとこなしの
主人公=祐介に全く共感できず。
前世の心中も、ペシミストの祐介が「だめだ、もう心中
しかない」と思い込み、みどりを道連れに自滅したんじゃ
なかろうか、と勘ぐりたくなる。

三バカの所業もあそこまでやるとギャグを通り越して不快。
最終回で学園を去る女の子達が、三バカに対して好意的
になっていたのが不思議だ。
(ちょっと前までは「好戦的」だったのに)
特に早苗ちゃん、天神は三バカのなかでましな方とはいえ、
あんなのが「おにいちゃん」でほんとにいいの?

最終回だというのに全く盛り上がりを感じないまま終了。
(転ける以前に這い蹲っているようなもの)

「素材がいいから食べ進めるうちにおいしく思えるかも、
と食べてはみたが、結局口に合わなかった郷土名物料理」

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