韓国の方たちの親切に大感激したわけだが、僕は国と違って謝罪などしなかったぞ。

韓国の年寄りの方と話したときだ。
例によって?
植民地時代の苦情の話になった。
『日本語を強制された、韓国語を使うとひどい眼に合わされた(家でだけは年寄りが
いるから韓国語を使うことを許されてたとおっしゃった。)』
と猛烈な抗議だ。

僕は
『あなたの好きな食べ物はキムチでしょうか?』
『日本国民も最近では良く食べるようになったが、あなたが好きだからといって日本
国民に強制したら嫌いになりますよね。』
『また人間はいくら好きなものでも食えと強制されたら嫌いになりますね』

『韓国のかたは士官になれたでしょ?また韓国では選挙区が設定されてなかったから
選挙は行われませんでしたが、韓国の方が日本に住まれたら選挙権も被選挙権もあり
ましたよね。日本には韓国の方の議員もおられましたね。当時は韓国人の方も日本人
だったのですから当然といえば当然ですが。』
選挙区とはなにか?
ときかれたから、説明した。
『日本人も韓国にきたら選挙権も被選挙権もなかった。日本は韓国の方を一番大事な
選挙などで全く日本人と平等に扱った。』
と説明した。

『世界の植民地では同じに扱わないといって苦情が来ています』
『日本は同じようにしようとして苦情を言われている珍しい国です』

というと、

韓国の老人は
『もう侵略など起きない世界情勢でしょう。日本とはいっそう行き来して仲良くすべ
きですね。』
『僕の話の中に失礼はなかったでしょうか』
『韓国の旅行をお楽しんでください』
とおっしゃった。
自由貿易協定などの話になってるんだな、とおもったから、ぼくも大いに賛同し『そ
うですねいっそう仲良くなりましょう』
といった。

そうやってこの老人とは機嫌よく分かれることができた。

僕は謝罪などしなかったぞ。
ぺこぺこすりゃ仲良くなれるってもんでもない。
傲慢にならず、真実を語れば分かり合える。
『物事は良いことばかりではありません』
『良い面も悪い面もあります』
といい、

僕は堂々と
『日本は良いことをやろうとした』
と主張した。
ここを絶対譲らなかった。
(涙ながらに)心を込めて主張した。

良いことをしようとするものを怒る人はいないだろう。
『まあ当時はそんな時代だった』ということだ。
今は侵略などするような時代じゃない。

仲良くしていくことに双方利益があるのだ。

ぺこぺこするなっての。