灰原留姫です。

#皆さま、何だかお久しぶり (^^ 。 

"Keita Ishizaki" <keitai@fa2.so-net.ne.jp> wrote in message news:bl3nq2$5td$1@news01ch.so-net.ne.jp...
| ガンダムSEED FINAL-PHASE『終わらない明日へ』について少し
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| 今回はネタバレ防止手動改行。
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|  本作品のヒロインはやはりフレイ様でした。
|  ラクスやカガリも良い線行っていたのですが、主人公であるキラに与えた影響
| 度という点に置いてはあの二人の存在感は薄いものだったのかなという気もしま
| す。

死ぬ必然性という面を考えた場合、一見するとその他のガンダムヒロイン
より低い・異質という感はあります。しかし当初にあった視聴者(=アー
クエンジェルクルーともとれるかな?)に感じさせようとする反感や最前
線に身を置きつつも、第三者としてしか立ち回れなかったという事実。そ
して戦闘以外の部分を通しての、主人公との精神的リンク。これらを考え
た場合、戦場の第三者として戦う・守る術を持たない脱出用シャトルの中
で絶命する必要があったのではなかろうかと思うのです。

前回・今回と両軍皆殺しともいえるほど、登場キャラが死にまくりました。
抑えるものを両軍が失い、ここの私闘が渦巻く展開ともいえるのですから
寧ろこの流れは当然ともいえるものでしょう。ただ、アスランが死なない
理由として番組終了間際まで色々と考える事があったのですが、ラストシ
ーンを見まして納得です。“あの状態”のキラを救うのはアスランとカガ
リという両名しか行えないでしょう。また、ラミアスが今回役立たずであ
ったのもそういう理由でしょうね。

私は、当初この「ガンダムSEED」に対して非常に低い評価をしていました。
いえ、現在でも番組中盤あたりまでの展開に関しては些か首をかしげる部
分はあるのですが、現在は非常に高い評価をしております。

何故、プラント側の兵士に付いての設定を物語の中で細かく描かなくては
ならないのか?というのは私が、番組中盤ぐらいまで思っていた事。しか
しこういう描く意味というのは、しっかり合ったのですよね。合ったとい
うより後の展開を考えた上で描くのは必須であったのですが、この辺を早
い段階で読み取れなかったのは自分自身の内部的な事として残念に思う事。

戦局全般やその他の人間関係という面で描かれなかったという事はありま
すが、先にも書いたキラがデブリが数多に浮遊しつつも静けさを取り戻し
た宇宙の中で漂うという意味(MSの姿はない)。これを考えれば、この時
点で必要ないというは誰の目にも明らかだと思います。

先ほど、“私闘”と書きましたがこれのもっともたる人物がクルーゼであ
りましょう。私闘と云うより、生まれ・育ちから彼自身が感じてしまった
業を払う手法としてナチュラル、コーディネーターに対する復讐を選んだ
のでありましょう。

設定はどうなっているか分かりませんが、彼のマスクは生命維持装置とい
うものだったのでしょうか。ニヒリズム的な立ち居振る舞いなどから読み
取れるもの。厭世観などなく、能力がありつつも、どこかしら卑屈さがあ
る。それは人を見下す事によって、精神のバランスを保っているという気
がします。つまり、あのマスクは生命を維持する為にというより、重要な
意味はこちらの方にあったと思うのです。

しかし、彼が搭乗していたファンネル搭載ガンダム格好いいですね。

利用されがちな、善悪という概念が今まで以上に排除されていたのも好印
象として残ります。ラクスたちは勇気ある者として描かれましたが、決し
て善というカテゴリーに入るべきものではありません。なぜ戦争が始まっ
たのか?という部分や、どちらがどれほどの人を殺したかという理論。こ
れらプロパガンダとして利用されがちの要素を、負の側面を描く事によっ
て否定し、間違っていると暗に言い切ってましたね。こういう考え、私好
きです。

|  取りあえず最終話まで見続けたので、多分私的には面白かっのだと思いますし、
| DVDの売れ行きも各巻10万本以上売れている様で快調らしいですが、感想系サ
| イトなどを巡ると、あまり評判は宜しく無い様な気も少し。
|  皆様の感想は、如何でしたか?

乱文になってしまいましたが、私なりの感想を書かせて頂きました。そう
そうここに来て敢えて苦言を。MSのデザインですが、「逆襲のシャア」に
搭乗したMSのようにシンプルのもの方が好きです、私。

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By HAIBARA ruki / "I'll never forget tonight"