! "<3f635300$0$257$44c9b20d@news2.asahi-net.or.jp>" という記事で
!     Sun, 14 Sep 2003 02:25:07 +0900 頃に wacky  さん は言ったとさ:

> KGK == Keiji KOSAKAさんの<bjv21m$6ai$1@film.rlss.okayama-u.ac.jp>から
>>> では、KGK氏は「(彼が放火魔であろうと)そのような行為に対する評価を表明
>>> する状況にあれば褒める」んですね?
>> 
>> はい。
>> 
>>> #なら、最初からそう言えば良いのに。
>> 
>> 素直に読めば、それ以外の意味に取れないでしょ?
>> 何で他の可能性を考えるんだか。

> はあ?
> 素直に読めば「貶さない」が「褒める」になるんですか?

ちゃんと、文脈に即して読めばね。

>> 行為の一部を評価することは間違いですか?
>> 何故?

> たとえば「正当防衛を殺人と評価することは間違いではない」という視点であ
> れば間違いではないでしょう。が、現在までの議論が「正当防衛を正しく正当
> 防衛と捉える」というスタンスにあることは明らかだと思います。

それは、「殺人」という行為のどこをどのように評価すれば正当防衛と認識す
るかを論理的に導いてるからね。

> #だから、そのような「行為の一部を評価すること」は間違いでしょう。

理由になってないじゃん。

>> ここは大間違いです。
>> まず、同じ一連の行動であっても、どこに注目して評価するかによって評価が
>> 変わるのはあたりまえ。

> だからそれは「部分にこだわって全体を無視しているから」ですね。

いいえ。
ちゃんと、全体の状況の中の部分を見てます。

>>>>> 正当防衛が一般的な殺人と区別されることを考えれば「行為の行われた状況」
>>>>> が「目的の正当性」に関係すること、従って判断材料として考慮すべきである
>>>>> ことに議論の余地は無いでしょう。
>>>> 
>>>> それは、「行為の行われた状況」が何でも「目的の正当性」に関係することを
>>>> 示していません。
>>>> 「行為の行われた状況」が「目的の正当性」に関係すること場合があるってだ
>>>> けの話。
>> 
>>> 充分です。
>>> その一例だけでも*考慮する必要がある*ことの立派な証拠でしょう。
>> 
>> 「考慮」はね。

> でも、「消火」の場合は「放火」を考慮して無いでしょ。

考慮した結果、ほぼ影響ないと判断したんだってば。

>>> この時点で、「「消火」という行為のみを切り出して評価せよ」という主張は
>>> 否定されているわけです。
>> 
>> いいえ。考慮した結果、どのように関係があって、それがどの程度なのかを判
>> 断するんです。
>> で、どのように関係があって、それはどの程度影響するんです?

> 行為の目的や行為の行われた状況に関係があることは既に認められた筈では?

「関係がある」ってのと、「その結果正当性がどの程度損なわれるか」っての
は別問題じゃん。
関係した結果、どういう理由で正当性のどの部分がどのように損なわれるんで
すか?

> そして、不正な目的で為された行為を不正とみなすのは普通の話でしょう。

「消火する」ってのは不正な目的じゃないですね。

> 逆に、「考慮した」と言うのであれば、如何なる考慮のもとに関係無いと判断
> されたのか、そこの所を述べるべきでしょう。

だって、その行為を行なう前の状況とその行為の目的とする状況の間の変化に
関係してないじゃん。

> 他の記事でも述べましたが「自分がされて嫌なことは他人にしない」ってのは
> 既にして道徳的根拠の問題でしょ。

いいえ。
「自分がされて嫌なことは他人にしない」ってのが往々にして言われるのは、
事情を四捨五入した結果です。
それを教条的に支持するのは、個人差ってものを無視したやりかたです。

迷惑論の観点から言えば、「他人にしてはいけない」のは「社会的に許容不可
なレベルの迷惑をかけること」です。
で、「自分がされて嫌なこと」というのは第0近似では「社会的に許容不可な
レベルの迷惑」に一致します。
よって、「自分がされて嫌なことは他人にしない」ってのは、第0近似では、
「社会的に許容不可なレベルの迷惑をかけることをしてはいけない」というの
に一致します。

逆に言うと、第0近似でしか一致してないものです。

それ以上の近似で、どっちがより正しいかというと、個人的なレベルじゃなく
て社会的なレベルの方でしょ?
-- 
KGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGK
KG  KGK (life name: Keiji KOSAKA), Dept. of Phys., Okayama Univ.        K
KG kgk@film.rlss.okayama-u.ac.jp http://film.rlss.okayama-u.ac.jp/~kgk/ K
KGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGK