これが話題の『別投稿』です。

In article <bhll3s$uh9@utogw.gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp>, 
kuno@gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp wrote:

この議論が混迷を深めている(と思う)ので、私なりに整理します。

今回、久野さんの主張と、新城さんのころころ変わる主張を以下のように単純化
しました。

○久野さんの『議案群』について。

現行NGMPでは、複数選択投票というのがあって、

   A or B (or C)

を投票で決定する、ということができます。ここで、関連あるものを一群として
まとめることができれば、複数のグループを一括して扱えることになります。例
えば、

   (a1 and a2) or B

のような形ですね。少し前の例を出せば、

   (fj.news.from.2ch and fj.news.from.misc) or fj.net.watch

   a1= fj.news.from.2ch
   a2= fj.news.from.misc
   B= fj.net.watch

このorのことを『対立』、andのことを『従属』と呼びましょう。対立も従属も双
方向になります。

News的には、本当は、
   ((newgroup fj.news.grom.2ch) and (newgroup fj.news.from.misc)) 
   or newgroup fj.net.watch
ということです。良く考えると

   rmgroup とnewgroupを組み合わせても良い

わけですね。

この変更は、CFDの定義、3.3のところ、

   CFDは次のa)〜e)のうちの1つだけを提案するものでなくてはならない。
   CFDには、CFD期間(開始日および満了予定日。満了予定日は開始日の2か
   月後)が明示されているとともに、該当する項に示された情報をすべて含
   んでいる必要がある。これら以外の情報、理由づけなどは要求しない。
   a) 作成: 対象NGの名称、憲章、1行英文、moderated/unmoderatedの別
    b) 削除: 対象NGの名称
    c) 名称変更または移動: 対象NGの名称、変更後の名称、憲章、1行英文、
    moderated/unmoderatedの別
   d) 憲章変更: 対象NGの名称、変更後の憲章、1行英文
   e) moderated/unmoderatedの変更: 対象NGの名称、変更後の憲章、1行
    英文、moderated/unmoderatedの別

   前記の情報に関して複数の候補を持つこともできるが、複数選択投票以
   外の合意方式を選択する場合にはCFXまでに1つに絞らなければならない。

を、

        『CFDは次のa)〜e)のうちの1つだけを提案するものでなくてはならない。』
        が、『管理人が認定すれば』『a)からe)までの一つ一つの提案の任意の組み
        合わせを一括して可否を問う一つの提案として扱うことができる。』
 
としておけば、全ての久野さん風組み合わせは解決できます。ちゃんちゃん。こ
れのインパクトは、新設よりも、グループ再編のときに効きます。例えば、先日
のひえん、らいこうさんでしたっけ。全体を移動する時、newgroupが済めば、
rmgroupをしたいが、そうでなければ提案自体を棄てたい、とか、そういうややこ
しい場合です。また、bulk removalを一つのCFXで行うことができるようになりま
す。

もちろん、欠陥はあります。その際たるものは、

   どれとどれが同一CFDであるのかの判別が自明でなくなる

ことです。例えば、ここに河野さんという人がいて、bulk removalを一つのCFD
でおこなったとしましょう。

   rmgroup fj.A and rmtoup fj.B and ....rmgroup fj.X

を一括提案して否決されたとします。

そこで、ここに新城さんという人がでてきて、

   rmgroup fj.B

を直後に提案したとします。

これは、bulk removal という観点からすると別のCFDであると強弁できますが、
対象ニュースグループからみると、同一CFDであると言えます。ですので、ここに
二つの選択肢があって、

   対象ニュースグループが一部でも重なっているものは同一CFDであるとしておく。

か、

   同一CFDかどうかは管理人が適宜判定する(つまり、現行に手を加えない)

か決めなくてはなりません。

○さて、訳のわからない新城先生の提案ですが、気に入らん等、御趣味を全て無視
すると、要点は三つです。

        1)提案者以外であっても類似の提案をしてCFDを乗っ取りたい。
        2)提案を生煮えのままだして、練られていない選択肢のまま、投票、署名
        を行いたい。(当然、混乱しますが、その混乱を『議論』と呼ぶ)
        3)『条件付きCFX』という『他のCFXに依存したCFX』というものを新設す
        る。(もちろん、『親亀がこければ子亀がこける』わけですが、その場合、
        一切の『条件付きCFX』に費やした手間が無駄になります。この無駄を『楽観
        的』、もしくは『投機的』と呼ぶ。)


こうすると、何が決定されるのか分からないようなもの(これを『分かりやす
い』と呼ぶ』)でもCFXにかけることができて、混乱する訳です。もちろんこれを
『議論が深まった』と呼ぶわけで、『分かりやすい』わけです。大変、『楽観
的』な御提案でございました。

さて、私は、2)及び、3)は明白に反対します。1)は議論の余地はあるかも
しれませんが、CFSの実績をみると、『提案者有利』の現行を変える必要は無いと
思います。

理由。

1)現行NGMPではCFDを行う人がCFXを行えるようになっています。実際、CFXの際
には、ある程度の作業が必要です。委員会は、節目節目で提案者から連絡がいく
ようになっていますが、実際の作業を主体的に行うのはあくまで提案者です。提
案者がそのような報われない(たかがニュースグループを改廃するだけのこと
で、俺様のニュースグループになるわけでもない)ことをするのは、提案を通し
たいからです。従って、提案者の動機がCFDを進行していく機関車のようなもので
あって、その動機に酬いが来るように、提案者がCFDの主導権を握ることができる
ようになっています。これを『提案者有利(河野さん談)』と呼びます。

現行NGMPで『提案者有利』となっていないような運営ができるところは、二点、

        CFDは管理人と提案者の共同作業であると規定していること
        CFSでは、対案を提出できること

この二ケ所だけです。従って、管理人がある対案をCFDに含めたいと思えば、提案
者の協力を促して対案をCFDに含めることができますし、提案者が積極的に対案を
求めていれば、CFSを行うでしょう。

しかしながら、前回のNGMP改訂で、CFSの最低数が50のまま変更されなかった以
上、また、それに大した異議も出なかった以上、提案者が成立しないCFSを選択す
る可能性は限り無くゼロに近い。これを大した異議なく承認した人も、CFSは死ん
だということを認めている訳ですから、このような対案を求めることを制度化す
る必要は認められない。

こう私は考えております。

2)現行のCFDの構成は、期限を切って結論を出すということに大きな重点が
ありますが、もう一つ大事な点として、

   何についての議論であるのかを明確に限定する

ということがあります。なぜこんなことが必要なのかといえば、CFDでは、延々と続
く議論を避けるために、同一議論禁止期間をおいています。従って、何が何と同一議
論であるのかを判別できなければなりません。そこで、現行NGMPでは『1 CFD == 
1 CFX』という建て前で、CFXの内容が違えばCFDも当然異なるという、分かりやすい
仕組みをつくっています。新城流の『分かりやすさ』とは無縁の、シンプルなものです。
この例外は選択的CFVですが、それでもまだ分かりやすい。しかし、どのCFD (NGMP
用語で言えば、CFDの部分を構成する『提案』)がどのCFXと対応しているのかわから
ない仕組みをつくれば、大変『分かりやすい』問題に変身します。これを1)と組みあ
わせると、

   『分かりやすい』提案に別提案者が更に『分かりやすい』提案をぶつけて、別CFDと
   できる

という何をfj参加者が選択すべきなのかかさっぱり訳の『分かりやすい』議論になります。
随分と『議論が深まり』ましたね。これには、私は明確に反対します。

3)現行のCFDは、CFX終了時にCFDが終了します。fjでの議論にはきりがありません
(河野さん談)。そのきりをつけるための仕組みがCFXです。そのCFXを最終確定とし
ないのであれば、これは、単に、いたずらに議論を引き延ばしてfj参加者がCFXやCFD
に投下した人的資源、コストを無駄にするだけのことです。それを『楽観的』と呼ぶ
わけですが、私は、この新城さんの提案を『楽観的』に取り扱うことを提案致しておる
わけです。

以上。