谷村 sakaei wrote:

> 日本の非常に良いところは単一民族であると言うところだ。

良くも悪くも「単一民族である」という幻想をいだいてきたことは、日本社会の
特徴ですね。「非常に良い」かどうかは疑問ですが、これが排他的同化政策のエ
ネルギー源であったことは確かです。私にはその排他的同化政策が「非常に良
い」とは思えませんが。

> ある国の出身者が日本国内にコロニーを形成するようになることだけは止めてほし
> い。

「ある国の出身者」ということで区分するなら、国籍を取得せよと主張すること
に意味はありません。国籍をとったところで、出身国は変りませんし、国籍を理
由にしてその人間の国籍取得後の行動様式まで変えることもできません。

排他的同化政策がうまくいかないことは、アメリカ、オーストラリアなどの経験
から定説になりつつあります。現在、これらの国では「多文化主義」の実験中で
す。結論はまだ出ていませんから、多民族多文化をまとめる「決め手」はまだな
いわけですが、少なくともそれは「同化政策」じゃないでしょう。


> このたび朝鮮学校の卒業生が大検を経ないで日本の大学受験資格を得られるように
> なった。

に関しては、各大学の入試に特別枠を設けることをしなければ、言われるような
問題はないのでは? 結局日本の大学への入学を優先すれば、日本の高校と同じ
カリキュラムを取り入れなければならなくなるのは、朝鮮高校の方ですね。


> こうして彼らの言い分をきいてやり受け入れてやりたい、と言うやさしい気持ちもわ
> かるが、
> 『情けは人のためならず』
> を絵に書いたようなものになりはしないか?

『情けは人のためならず』の用法が違います。

萩原@グリフィス大学