In article <bh2m2t$817$1@cobalt01.janis.or.jp>, 大島 敬行 wrote:
>> 違いますね。
>> 戦争をしたくないから軍隊を持つのです。わかんねーかな。
>
>戦争をする事ができるように準備をしている、そうアピールしているという面もある
>のだが、その事には目をつぶるのだろうか。

 「したくないから」も、「アピール」も、両面あります。
 戦争というのは外交の一部なのだから、いろんな用途に手持ち
の軍事力は使えますし、使うべきなのです。 

>戦争をしたくないのなら、力を持つべきではない。

 そのような「ないのなら」は、成立しません。
 白昼夢を見るのは自由ですが、それを公言しては自らの痴呆を
晒すだけでしょう。

>> そんなことを言ってるからテポドンが日本を向いていたり、
>> 工作船が日本海を堂々と航行しているのです。
>
>それは政治的解決を目指すべきだ。

 戦争も政治的解決の一種。
 そもそも、実力行使をする相手に対し、実力が無い状態では、
ネゴシエーションもできません。

>もっとも、その政治力さえないのが実情で悲しい限りだ。
>政治的解決で決着を着けなければならない問題に、力(軍事力)を振りかざせばどうな
>るか、分からないのだろうな。

 分かっていないのは大島氏です。
 力をふりかざしてネゴシエーションをするという手法は、よく
ある方法ですし、うまく使えば実に効果的です。

 キューバ危機において、ケネディは、それでソ連との総力戦を
回避できました。
 逆に、ナチスのズデーデンラント侵攻に対して力を振りかざさ
ずそれを認めたチェンバレンは、ヒトラーの拡張政策を認めたこ
とで、結局第二次世界大戦への扉を開きました。

 この程度の歴史くらい抑えてから発言することです。

>> 勝てるだけの軍事力を増強し保持するのです。
>
>その軍事力を支えられる国力が、経済力が、あるのかどうかを問いたい。
>やはりその事には目をつぶるのだろう。
>ちなみにアメリカでは、軍事費がその他の予算を圧迫しているそうな。

 予算があるから軍事をというのは順序が逆ですね。
 軍事力を含めた国防が成立しているから、予算だの何だのと言っ
ていられるのです。

 有無を問うのではなく、それは捻出するものです。

>> アメリカを当てにすべきではありません。自分の国は
>> 自国で防衛できる軍事力を備えるのが基本です。
>> 足らざるをアメリカに補ってもらうのです。
>
>足りないモノばっかりなのにね。
>一番は、武器を調達する経費だろう。
>それに兵隊の数だとか、兵隊に徴用できる人間の数だとか。

 その理由が、まさに今の大島氏の主張のごとき妄言が戦後50数年
日本を支配してきた点にあります。

 今や子孫のことを考えれば、それは、是正されねばなりません。

>> どこの国も自国が侵略され、あるいは侵略されそうな場合、
>> それを排除すべき軍隊を持っています。
>
>日本は侵略される重要性はあるのかな。
>侵略とはどういう事なのか、よく考えよう。

 日本を侵略する重要性があるかどうかは、日本ではない外国が判
断することです。「侵略」がGHQによる駐留まで含むかどうかはさ
ておき、「侵略」の要素である軍事力による主権の侵害では、既に
中国及び北朝鮮はこれまでに何度も実施してきています。

 「かな」などと言っていられるのは、無知だからでしょう。

>> 独立国であれば当然の姿であり、世界の常識です。
>
>世界の常識である軍備を持つ中国やアメリカ、その他の国をよく見てみよう。
>何をしているかね。

 大島氏は、見たことが無いようですね。
 これだけ非常識な発言をしている所を見ると。

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頼光 mailto:raikou@mug.biglobe.ne.jp