危険な罠
日本がイランの石油開田事業に投資などの協力をしようとしていることに対
し、米国はマッタをかけ、代わりにイラクでの石油事業を日米が協力してや
ろうじゃないか、と持ちかけてきているとか。
「あっちの水は苦いぞ、こっちの水は甘いぞ」と蛍をおびき寄せて捕らえる、
どっかで聞いたことがある話。日本も舐められたもんだ。
完全にゆきづまてっているイラク情勢。米兵はすでにベトナム戦争における
“カリー中尉”症候群に陥っている。いずれ彼らは帰国して年とって、それ
から死ぬまでの間、憐れにも毎夜夢の中で突然襲われる恐怖に苛まれるであ
ろう。
困っている米国は日本企業の進出を求めることにした。そのことによってイ
ラク人の米国に対する憎悪を幾分でも緩和できようし、憎いイラン如きに日
本の資本などを入れずに済む。
日本は日本で日本企業のイラクでの企業活動を護衛するために自衛隊の派遣
が必要であることを唱え易くなる。まさに一石が四鳥にも五鳥にもなるから
妙手のなかの妙手である。
だがしかし貪欲な米国は実はイランの石油も欲しい。ゆくゆくは何らかの方
法で自分のものにすることを狙っているのは明らか。その前に米国は日本経
済の死命を握り、かつ完全な属国にして置きたいのである。愚かな閣僚揃い
の自民党小泉内閣なら簡単にその罠に引っ掛かるであろう。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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