Re: LAST-EXILE #14/Etude Lavie
飯塚(東京都)です。
"parallax" <parallax@mbj.nifty.com> wrote in message
news:beghlk$g3h$1@news512.nifty.com...
> ■ 「LAST-EXILE」 第14話 「Etude Lavie」
>
> ◆ネタバレにならない程度の感想:5段階評価で5・ 前回は4・
>
> すいません、こう言った話に弱いんです。子供が小さな手だけで頑張る話に。
今回ストーリーとしても面白かったですよ。というより傑作の部類かと。
回数的に総集編のはずで、たぶん位置付けもそうだと思うんですが、
そういう感じは全くなかったです。
ガンダムseed辺りももうちっと見習って欲しいもんですね。
> : にしても、ウォーカーのおっさんのたった一言を覚えていないと、
> : ここで彼女の名が始めて叫ばれた意味が全然判らない訳ですか。
> : 緻密過ぎるにも程がある伏線には些か手を焼き気味です。(^^;)
結構印象的なシーンだったので、この辺は大丈夫な人が多いと
思います。
でも他の特にギルド周りの用語だのなんだのは、後で出されても
わからんもんばかりですね。
> : ベッドの足元に様々な物が挟み込まれています。足元を高くする
> : とはもしや脳溢血か?と思われましたが、傾いた艦体に対しベッ
> : ドを水平にしている訳ですな。鍋やら本やら工具やらと、艦内の
> : 彼方此方から掻き集められたこれらの品々が、いかにラヴィが艦
> : 全体から心配されているかを語っていると思われました。
いや、これはアルが勝手に徴発してきたんだと思います。
例の曲調をバックにあっちこっちに潜り込んで集めたんですな。
> : 第3話できっちりサンドを押さえていたラヴィの過去には、こん
> : な顛末が。と言うか第3話の冒頭1カットを覚えていないと単な
> : るワガママお子様の描写にしか見えない、このシーン。この作品、
> : 描写の伏線についてはつくづく油断がなりませんなぁ。
そうですね。
ああ、押してる。押してるって思いましたもんね。
> : 対してラヴィが意外やオサボリさんだったとは。先のサンドの件
> : と言い、この頃から既にクラウスを虐げる立場だったようです。(笑)
けっこうオテンバだ。
なんか印象としてもっと、ヨワヨワしてるかと。
> : 実にストレート且つ単純な見方の幼児ラヴィには思わず此方も笑
> : っていましたが、この一言が鍵になったからこそ数年後のクラウ
> : スが自分たちだけでヴァンシップを飛ばそうと思い立った、とは
> : ちと穿ち過ぎな見かたでしょうかな。
なるほど。ありそうな話ですね。
> : さて、あのぬいぐるみを渡したのが昔のアレックスだったとは。
ここまで来ると、あのヌイグルミは、もう一活躍しそうな気がしますね。
> : 「何時も」と幼児の記憶に残るくらいは、アレックス達はヴァル
> : カ家へ通ったと解釈しました。
1隻で突撃というのも確かに変ですからね。
> : 何て皮肉な運命の糸車。(爆) この辺りを破綻させずきっちり
> : 描ききれた暁には、とんでもない名作になりそうな気がします。
いやここまで説明は破綻なく来てれば、もう大丈夫でしょう。
あとはギルドと世界の周りをうまくまとめられれば、完璧です。
しかもその辺の伏線も順調に出現、回収を繰り返してますし。
期待通りの作品になりそう。
> : 今回は直撃されたシーンが数多くあるのですが、その筆頭が此処
> : でした。幼い子が小さな手を握り締め小さな瞳に決意の炎を宿す。
> : しかも傍らにはその励ましを受ける、それまで気丈であった彼女
> : 付き。鉄板ではありますが、きっちり手順を踏まえた上でコレを
> : やられますと、もう降参するしかありませんでした。
優れた描写その1
この辺の淡々とした描写ですが、実際の苦労はもっとはるかにあった
はずですよね。それをケレン味たっぷりで描くこともできたと思いますが、
あえて淡々とした描写に収めてます。
安易なお涙頂戴の演出でなく、抑えた描写にしたのが秀逸でした。
> 龍の牙の隙間を舞う、序盤で発艦したヴァンシップ。「インメルマ
> ンターン!」を決めた前席パイロットのディーオへ、冷静に「誰も
> 見てないだけど」とツッコむ後席のアリスティア。このツッコミへ
> 「インメルマンが見てるよ」とかわすディーオの言葉を間に受け、
> 「え、何処?」と思わず探してしまうアリスティアでした。
主導権を取られたディーオが、それを取り返すべくクラウスを持ち
出す辺り、よく見てるなと思う反面、突っ込まれたからってわざわざ
相手の気分を害するようなことを言う幼稚さに呆れたり。
なんか危なっかしい人ですよね。ルシオラも大変だ。
> : 言い出しっぺのディーオ&アリスのペアで捜索活動
行きたい奴が行け、ということですね。
アリス 「タチアナ捜索の許可を」
ディーオ「インメルマンを探しに行くからね」
アレックス「勝手にしろ」
ルシオラ「ディーオ様! やめてください」
ディーオ「ルシオラは来なくていいよ。僕は彼女と行く」
アリス 「え?」
ディーオ「パイロットが必要でしょ? 君はナビ。丁度いい」
アリス 「……。そうね」
ルシオラ「ディーオ様……」
ディーオ「さあ、行こう行こう。しゅっぱーつ!」
こんな感じかな。
> ヘッド家父娘とヴァルカ家父息子でしたかな。
>
> : 今回は自信あるぞ。(おぃ)
大当たり。(^^)
> : 要するに帰任したアレックス
> : が「1機と彼女を失いながら辛くもグランドストリームから脱出
> : した後、自ら手当てを行ないながら後席不在のまま自分のヴァン
> : シップをヴァルカ家へ届け、それを置き去り立ち去った」
おお! なるほど。
確かに後でうるさい人に突っ込まれそうな「重箱の隅」ですね。
でもこういう点にも気を配るなんて、なかなか侮れない作品です。
シリーズ当初のバランスの悪い描写が嘘のよう。
最初からこの調子で細心の注意を払って描写を吟味してくれた
ら、本当はもっと評価高かったのに。
> : クラウスの「思い立ったら即実行」な性格と、ラヴィがそれに振
> : り回される運命は、此処からだったのね。(爆)
1度は挑戦していた、というのは説得力あるエピソードでした。
> : 手伝っている中にファットチキンの姿がありました。レースの最
> : 中はヒヤカシたりブロックしたりと何気に厭味な野郎(ですよね?)
> : でしたが、やっぱり根は良い奴なんですね。
優れた描写その2
単なる嫌なやつじゃなく、こういうフォローが入ってるのは、キャラクター
の深みが増しますよ。
エンディングで、なくなったと思ったお父さんの写真を、「落ちてたわよ」
とか言いながら、差し出してくれたりするかもしれません。
> : 「これは私たちのヴァンシップなんだから!」と涙ながらに絶叫
> : するラヴィ。うーむ、あの時は随分と唐突に思え様々に妄想しま
> : したが、今回は素直に彼女の感情の発露が納得できました。
そうですね。
今回の後では、言葉の重みが違いますよ。
またクラウスが「だから飛ぶんだよ」という言葉に「青い」と返して
いるのも、言葉以上に背景があることになります。
見返すと、いろいろ印象が変わりそうですね。
> : そうですね、確かに真っ先に気に掛かるのは、これまで延々と回
> : 想していた最中でも常に傍らに居た彼の事でしょう、やっぱ。と
> : 言う訳で、遂にモランは一介の整備兵Eに成り下がった様です。(笑)
> : つーか、幼女のテツを踏んで抱き付こうなんて考えてる野郎にゃ
> : こんなに一途な出来た幼馴染はやれんよ、やっぱ。(力説)
クラウスとラヴィの絆は、他者には窺い知れない深いものですしね。
モランは……アリス?
いや銃兵つながりでドゥーニャ?
苦労している量は負けてないはずなので、モランも密かに応援して
いるのですが。
> ディーオが曰く「デュシスの移民カプセル」。
ディーオのセリフ一発で説明が終わってしまいました。
こうしてみると、ディーオが側にいるのは伏線の回収に非常に都合が
いいですね。あとはシルヴァーナにいる理由をなんとかすればいいので、
ああいう性格付けになったんでしょう。
> : 此処は矢張り「何故にお前がクラウスとラヴィの愛機についてそ
> : んな細かい事を熟知している!」と突っ込むべきなんでしょうね。
そうですね。
でも通常気付かない伏線です。
製作陣がどこまでわかってやってるのか、イマイチ見えないところ
が不安です。(^^;)
> 艦長を呆然と見守るラヴィの元へ駆け込んで来たアルから朗報が。
> 「クラウスが帰ってきたよ!」思わず歓声を上げて駆け寄ったラヴィ
> が見たものは、自分の手になる整備服を着込んだタチアナの姿。思
> わず目をそらしてしまうラヴィ。そんな彼女に委細構わず駆け寄っ
> てきたクラウスが告げたニュースは「僕たちの街、ノルキアが落ち
> た」でした。また呆然とするラヴィ。
総集編とは思えぬ、展開の速さと人間関係の引っ張りです。
タチアナがくっついてきてるのが、「彼女は変わった!」なシーン
で笑っちゃいました。
なんか後ろにいるのが嬉しそうに見えますし。
> : 前回ラストで捕虜扱いされていた境遇は?その時のデュ
> : シス兵は何処に?デュシスの移民カプセルから出てきた筈の人々
> : は何処へ?つーかドゥーニャたんは前回限りかよオィ!等等・・・
ディシス側はエンディングに直結するラインなので、ジワジワ出てくる
のでしょう。全部ぶち込もうとすると、しっちゃかめっちゃかになるので、
この辺は私は気にしません。
> アリス「彼は優しい人だけど、その服に意味を求めないで」
>
> : さて、誰へ語られた台詞なのやら?
当然タチアナに説教でしょうけど。
アリスティアがどんな気持ちでそれを言ってるのか興味がありますだ。(^^;)
> ラヴィ「どうしてもダメなの。
> クラウスの服を着たタチアナの事が頭から離れないの」(嗚咽)
本音は
「なんかタチアナ変わったし。タチアナ変わったし! タチアナ変わったしッ!!」
じゃあないかと。
> タチアナ「こんなに自分が弱いだなんて、思っても見なかった。
> 優しいのね、クラウス」(うふふ)
両親無くしてから、必死に生きてきたクラウス(&ラヴィ)と、没落した
とはいえ水に困らない貴族様とじゃ、そりゃサバイバル能力のケタが
違いますわね。
弱いかどうかより経験値の問題なんですが、目がハートになってしま
った女に突っ込んでもしょうがない。
オープニングでクラウスのヴァンシップに駆け寄ってるのは、やっぱり
タチアナだったですね。
予想通りとはいえ、これから楽しみ。(^o^)
>ソフィア「お久しぶりね、プリンセスソフィア」
今の興味は、それっぽい服を着てくれるのか、ということです。
で、鏡を見て一言、と。
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東京都 飯塚顕充
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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