「今のイラクに自衛官を派遣すれば確実に犠牲者(死者)が出る」
自衛官に聞けば、百人が百人ともこう答えるであろう。
イラクへの自衛官派遣に小泉内閣がかくも懸命になるのは一体何故か?
ブッシュに忠節を尽くすためには、イラクで自衛官が10人ぐらいは死
んで貰わないと示しがつかない、とでも思っているのだろうか?  
しかし更に別の目的があるのではないかと思われる。例えば……、
イラクで自衛官が何者かに撃たれて命を失う。すると当然靖国神社に祀
ることになる。勿論名誉の戦死者としてである。
靖国に詣でる小泉純一郎は胸を張って堂々とこういうだろう。
「国際貢献のために派遣されて戦死した自衛官に誠を捧げて何が悪い」と。
かくて靖国をめぐる国際間の軋轢は一切解決!! めでたし、めでたし。
国民の命と引き替えに、みずからのイデオロギーの正当性を主張したいのだ。