石原@ザ・ランスです。

In article <3988535news.pl@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp>, kono@ie.u-ryukyu.ac.jp says...
>こういったら怒られるかも知れないけど、この三人は、割と「波動

うん、怒る(^o^;

>関数が物理的実在である」という立場なんじゃないかな... という
>か、確率解釈自体を天下りに受け入れられる人向けっつうか、とに
>かく、水素原子のスペクトルを計算できれば良い人向けって言うか。
>でも、そういうのが物理学者なんだよな。

教科書としては、歴史的経緯もあって水素原子のエネルギー準位なんかにウエート
を置くのはある程度仕方ないんじゃないかな?そこだけ見て
「そういうのが物理学者」てのはあまりに一面的と思います。

 朝永さんは、たとえばニュートンの力と質量の循環論法に独自の解釈を試みて
みたり、かなり深いところで思索された方だと思います。その一方で人形町の
末広に足繁く通っておられたとか、そんな柔軟性が後に小柴先生にも受け継がれ
たんだろう。


>僕は、Dirac の方がわかりやすかったです。この、まったくの古典
>物理とか歴史を無視した書き方がよろしい。記法もすぐれものだし。

というわけで、私は正反対の立場かな?
ディラックはとっつきにくかった。


>僕は、確率のおおもとは、量子力学だと思ってます。当り前な気も
>するけど。なので、量子力学を離れた確率論って、ちょっと虚しい。
>一方で、確率論抜きの量子力学ってのも存在しないわけだけどね。

私は、人間にとって量子の世界は確率的にしか理解できないだけなんじゃないか、
と思ってますけどねえ。
# アインシュタイン的素朴実在論、て言われそうな気もするけど・・

-- 
 石原 幸男
<Yukio Ishihara of theR.A.N.S.>
 ishihara@y.email.ne.jp
 http://www.nn.iij4u.or.jp/~therans/