飯塚(東京都)です。

"seiji ono" <you-tai@an.wakwak.com> wrote in message
news:bdcl5i$b20$1@news1.wakwak.com...

> 小野です。相変わらず手厳しいですね。飯塚さんは・・タジ

 トルシエより楽しい、とか自虐的とか、非常に突っ込みやすい言葉を使われ
ますとねぇ。(^^;)


> >  実際出てきたアンリは、前でキープするのでなく、ひたすらゴールを狙いま
> > した。ポゼッションを上げるためにキープしようと思えば、いくらでもできます
> > よ。あの辺りの選手になると。
> >  しかし現実にアンリはそういうプレーをしませんでしたよね。
>
> 驚くことにこの時間帯フィジカルでも日本が勝っていた。
> 後半40分過ぎからは日本の攻撃を跳ね返すのが精一杯で前線の
> 選手にボールを供給しようとする気配すらなくなり、アンリさえ前線
> に走り込むことをやめてしまいました。

 後半40分過ぎからは、フランスは完全に引いてしまい、笛が鳴る
のを待っていました。
 後半40分過ぎです。後半40分過ぎ。
 体力があろうとなかろうと、余裕があろうとなかろうと、勝ち点のみ
が目的の場合は、引いて守って逃げ切る作戦に出るのはどこのチ
ームでもありますよ。
 そこに必要以上の意味合いを見出すのは、恣意的過ぎるでしょう。
 同点ならともかくフランスは勝ってんですから。

 サニョルのレッドはそういう意味で非常にバカバカしいプレーでした。
 しかしそこから、「フランスは混乱していた」と結論するのは飛躍が
過ぎると思います。


> アンリの投入が、一発カウンター狙いであることは解りましたが、そ
> の結果、最小限のエネルギーを使って試合を終わらせられたかどう
> かは疑問です。だいたい試合全体をみて、そんなに日本とフランス
> の実力差って感じましたか?そんなにフランスは余裕で1点を守りき
> れたように見えましたか?

 フランスがカウンターを狙って引いた時点で「省エネサッカー」である
ことは明白ですよね。
 実力差をどこで見るかで、感じ方も違うでしょう。
「シュートを打った」ということで実力は互角だったと見るか、「崩してシュ
ートを打った」ことで、実力を見るか。
 あれだけ引かれると、ペナルティエリアの中にはほとんど入れないか
ら、ミドルシュート主体になります。シュートを打たれるとき身体を寄せ
たり、コースに入ったりして妨害する。
 決勝点を取られた後、バルテズがパンチングしたシュートは2本だけですよ。
 そのうち1本は強烈とはいえアレックスの正面へのシュートですし。
 崩したとはとてもいえないシュートしかありません。

 この他得点を予感させるシュートは、中田と中村が枠外にはずした
シュートの2本で、合計4本くらいが決定的なものじゃないですか。
 中田と中村のシュートは良かったですな。この2本はフランスの守備
陣を凌駕した瞬間だったでしょう。
 しかしそういうシュートの時には枠に行ってない。


> 「あしらわれた」と表現するなら、そこには相当な実力差あったというこ
> とだろうし、フランスのプレイには「余裕」という印象を受けているはず
> です。私はそんな風にはとても見えなかった。

 フィーリングでフランスに「余裕を感じたか」とか「フィジカルで互角に見
えたか」とかで判断するのでなくて、
「フランスが当初考えたゲームプランは遂行できたか」
 という大きな視点で判断すると、「あしらわれた」という結論が出るのは
妥当と言えるでしょう。

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 東京都 飯塚顕充
 iizuka@comp.metro-u.ac.jp