飯塚(東京都)です。

"seiji ono" <you-tai@an.wakwak.com> wrote in message
news:bd37v3$111c$1@news1.wakwak.com...
> > 世間の善戦絶賛ムードにうんざりしているんですが、
> > 私は、なんかうまいことあしらわれた、と感じました。
>
> ほぼ2軍とはいえフランスはフランス。アウェーでこれだけやれれば、まあ納得。
負
> けても、あまり悔しいとは思わなかった。次に期待が持てる内容だった。少なくと
も
> トルシエのころのチームより、よっぽど楽しいサッカーをしていたように思いま
す。

 トルシエのころより、楽しいサッカーをしていた?
 それは凄い発言ですね。

 トルシエのサッカーで楽しいサッカーというと、アジアカップと、サンドニ
ショック後のコンフェデ、VSカメルーン戦が思い当たります。

 トルシエサッカー、ポゼッションバージョンの最高峰だったアジアカップ
の試合では、旧態依然のマンマークをしてくるアジアのチームをメッタ切
り。ウズベク戦では監督が衝撃のあまりベンチから立てず、その後帰国
途中で失踪してしまうという事態になりました。
 この影響でアジア各国は韓国も含めて、体制の建て直しを計り、ゾーン
ディフェンス含めた近代サッカーへの脱皮が急速に行われています。

 サンドニショックの後のコンフェデでは、ポゼッションサッカーを捨て、
ハイプレス、シュートカウンターの現実的なサッカーを選択しました。
 そのサッカーの白眉がVSカメルーン戦です。
 個人技と身体能力を全面的に打ち出すサッカーに、猛烈な組織力で
対抗し、文字通り個人を組織でねじ伏せました。
 おそらく歴代の日本代表の中で、もっとも美しく、そして強いサッカーだ
ったでしょう。
 衝撃を受けたカメルーンは、今回のコンフェデレーションで、びっくりす
るような組織サッカーを披露しました。

 ひるがえって今回のフランス戦。
 アレックスの左サイドバックは例によって全く安定せず、坪井はパスミ
スを連発し、山田は判断が遅くて、効果的なフィードができませんでした。
 稲本はアレックスのケアを意識するあまり、持ち味の攻撃参加は影を
潜め、高原はシュートミスを繰り返し、良かったのは中村の個人技と、
大久保の献身的な動き、相変わらずの中田の強さと宮本のインテリジ
ェンスが「ときどき」わかったという程度です。

 それとも小野さんには、もっと「楽しい」何かが見えたんですかね?
 だったら私に是非ご教授いただきたいです。

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  東京都 飯塚顕充
  iizuka@comp.metro-u.ac.jp