2003,6,21朝日朝刊14面、世論調査より。

福島県のセブンイレブンで新聞かおうとしたら、朝早かったので朝日と福島新聞しか
置いてなかった。
5時ごろだったが。
そこで朝日新聞を買って久しぶりに読んでみた。
興味ある記事が結構ある。(今日は)
14面に朝日世論調査が載っていた。

自助努力社会を志向した論調で”進歩的”な記事だ。
朝日がこの傾向を維持し世論をリードするようだと『進歩的新聞=朝日』が復活?



これからの日本はどちらの方向を目指していくのが良いかという質問で、

税金など負担を重くしても公的な福祉が充実している社会、(55%)
公的な福祉は少なくても、税金などの負担が軽い社会(36%)

と言う選択肢を設定し尋ねていた。

最初の質問は、いわば『人間が空を飛べるようするため膨大な額の研究費をつぎ込み
ますか?』と言うことと同じだ。
できもしない事を聞いている。

朝日はできもしないことをさもできるよう言うのはそろそろ止めたらどう?
このまま公的老人天国を維持できますか?

できるはずがないのです。
できる?
『じゃ早く整合性のある改革案を提示してみろ』と言いたい。
できませんね。
そうです『そんなもの地球上にはない』と言うことが判り始めている。

朝日は批判新聞なんだから、『公的天国はない』ということを証明してみたらどうか
?

『現在の公的福祉をどう維持する』か、などといくら考えても結論など出ない。
それより、『公的福祉は維持不可能』と結論付けることのほうが話は早いし正しい主
張だ。

『それは正しくない?』とまだ言いたい?
じゃ又言いましょう。
『早く、正しい公的福祉の改革案を提示してみてください。』
できませんね。
いつまでもできないと言う事は『ないから』ではないのですか?



みんなが税金で支え官僚統制で運営する老人天国などこの世にないのだ。
これに早く気が付くべきだ。
国が家族に代わって老後を支える制度など成立しない。

国が家族の代わりをすると、子育て意欲を減退させ後継者育成努力を阻害するから
だ。

後継者がそだたないと国は持続不可能になる。

国民が、自分の老後の保障を賭け子育てに切れ目なく努力してこそ社会は維持できる
のだ。

マルクス、レーニン、スターリンと続き主張した、『国の保障で安心した生活』と言
う理想社会はないということだ。
西欧社民党は経済は自由主義で運営し、民生面だけマルクスの理想を実現しようとし
ている。
経済面も民生面も社会主義のソビエトが崩壊し、
それに続き、経済自由主義、民生面社会主義の西欧社民党政治が崩壊しつつあるの
だ。
今世界の福祉国家で起きている事は西欧社民主義の崩壊現象でしょう。

マルクスボーイの朝日ならわかるはずだが?




ただし、国民の希望は強烈だ。

国の保障で安心していたいのは当たり前だ。
郵便局が公務員でなくなるのさえ猛烈に拒否するのだ。
国の保障で安心できなくなるなど猛反発するに決まっている。

『国の保障をなくしろ』と叫ぶ政治家の人気は落ちるし、新聞は売れない。
これをどう切り抜けるかだ。

下手すると日本に疑似ブレアー政権が誕生する。

日本に疑似ブレアー政権を誕生させてはならない。
(今の自民党がそう?)




その意味から、
『このまま、いまの国の保障を維持していく事は可能と思いますか?』
と言う興味ある質問をしてほしかった。
国民がここのところをどう思っているかぜひ聞いてほしいものだ。
また、
『スエーデンでは負担が限界になり保障水準を自動切り下げせざるを得なくなってい
ます。
しかし少子化はどうしてもと止めることができていません。(国の保障が信頼あるう
ちは止まらない。)
スエーデンの高福祉政策はどうなると思いますか?』
と言う質問もしてみてほしかった。
この質問では選択肢に

『スエーデン国民は今のまま国の保障で安心して老後を暮らしていける。』
『保障水準は自動的に切り下がり続けいずれ国の保障では暮らせなくなる。』

を設定する。

国民がどう思っているか非常に興味があるところだ。
こうやって徐々に公的福祉は無理だと浸透させる。

とにかくできもしない公的老人天国をいつ放棄することができるかどうか。
ここに日本のみならず世界の福祉国家の将来がかかっている。