実例を一つ。

■年率28.9%のサラ金からの借金の、先月返済時点の残高が180065円だと
します。
・月の指定支払額を10000円とします。
・まず年率28.9%ということは、日歩にすると小数点第2位以下切り上げで、
0.08%。
・今日を支払日として今日までの1ヶ月利用日数を31日間とします。もちろん、そ
の間の
新たな借入金はないこととします。

・すると、残高は先月の残高である180065円に、0.08%の31倍した44
66円が利息
としてついて、合計残高が184531円になっています。
・ここで、指定返済額分、つまり10000円を借ります。
・すると、残高は今借りた10000円を加えた194531円に1日分の利息がつ
いて、
残高合計が194687円になります。
・この残高を、先月支払い直後の残高180065円より少なくするとすると、14
622円より
多く入金すれば良いということになります。
・1万円は既に借り入れて手元にありますから、あと4622円より多く返済すれば
よいことに
なります。
・大抵のATMは札しか扱わないので、切り上げて5000円だけ自分で用意して、
今借りた
10000円と合計して15000円を返済します。
・すると、10000円借りた時点の残高194531円から15000円引きます
ので、残高は
179687円になります。
・これは、先月返済したときの残高180065円より378円だけ少なくなってい
ます。
・つまり、指定支払い額10000円の半分、5000円を用意するだけで、月の指
定支払額も、
利息もクリアーしてしまうというわけです。

借入額が少ないなら、指定支払額以上の返済をしてでも早く返したほうが得策です。

でも、指定支払額を全部払うと生活費がなくなってしまうという場合には、生活がで
きない
わけですから、何らかの対処をしなければなりません。
自己破産宣告・免責を受けられる方ならそれでも良いかもしれません。
ところが、仕事によっては、法律等により破産者は欠格事項に該当される、つまり、
破産を
すると仕事まで失ってしまう場合があります。
救いようがないほど債務が大きければどうしようもありませんが、まだ融資枠に余裕
がある
が生活が苦しいという場合には、返済総額は膨れる結果になっても、毎月の生活を確
保する
考え方もあっても良いのではないでしょうか。

厳しいことを言えば、もともと、借金すること自体、既に自分の能力以上の金を使っ
ている
ことになりますから、本来的には良いことではないと思います。

でも、悔い改めてもう借金はしないと思うのなら、自己破産・免責に甘えてのほほん
とせず
に、少しずつでも着実に返していこうと思うなら、幾分かのQOLは確保されても良
いのでは
ないかと思うのです。
QOLが確保されるのと引き換えに、サラ金業者に支払う利息額が2倍にも3倍にも
なるという
ことで、世間の厳しさと相殺がつきます。