《中身を早く見せろ》
《中身を早く見せろ》
はっきりいえることは、『現在の社会保障制度は非常に旧式制度だ』ということだ。
現在の『国の保障だけで老後を安心して暮らせるようする』
という、福祉国家の基本理念は19世紀に確定した社会主義を色濃く反映しているもので理念そのものが旧式だ。
何しろ当時と現在とでは全く状況が違う。
当時は失業をゼロにできるだけの近代企業群もないし、教育が行き届いた強い家族もなかった時代のことだ。
何より人口構成が当時のピラミッド型から幽霊の尻尾型へとまるで別世界のものになっている。
このように、現在の社会保障制度は国家建設期にみる国主導の旧式時代のものだ。
当時と同じように、国主導で保障を提供しようとすれば、負担が増大し、せっかく育てた近代企業群の活力を奪ってしまい失業を増大させる。
それだけでなく、国が家族の代わりに保証を提供しようとするから、家族の価値を低下させ家族を破壊してしまう。
離婚の増大、子育て無関心を呼び青少年非行や教育水準の低下など家族の破壊を発生させる。
『官僚統制だけで保障を提供しよう』と言う国家哲学自体が間違っているのだ。
後継者に高給を提供し老人に仕事を出し失業をゼロにできるだけの近代企業や、教育の行き届いた後継者を持つ強い家庭が育っているのだから、徐々にできるところから民に任せていけばよいのだ。
社会保障制度は官僚主導から徐々に民主導へ切り替えて行き、国が直接手出しする制度からこれら企業や家庭のサポートに切り替えていくべきなのだ。
民主導の保障が実現できるようしていくべきなのだ。
そうすれば景気も持続的に良くなり、企業も家庭もさらに発展していく。
企業も家庭も明るい将来が展望可能になっていく。
このように、現在の官僚主導の社会保障制度は、民主導であるべき将来の自由主義時代とは途方もなく乖離している。
この自由主義制度を将来50年先まで目指せるような基本法ならともかく、
旧式制度を生半可に見直す程度のものではかえって将来足かせになってしまう。
基本法を制定するのなら、長期的にシッカリ機能するものでないといけない。
『中身を早く見せろ』と言いたい。
こそこそとやって突然『これです。変更はしません。』とか言わないでほしいものだ。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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