《日本にとっては国家存亡の危機。》

日本は世界恐慌で大打撃を受けた。
その上殖民地大国の実施したブロック経済により日本は世界市場から不当に締め出された。
日本は未曾有の窮状に陥った。

中国がこの日本の窮状に付け込み日本を追い落とそうと図ったことは明らかだ。
南京に新政府を樹立し、北伐戦争を優位に進め日の出の勢いだった蒋介石の国民党に、このような狙いがあったのは言うまでもないことだ。
 
日本の融和策など無視して対立する蒋介石が満州まで飲み込み中国を統一したら、経済恐慌と世界市場からの締め出しで大打撃を受けている日本はもはや後退するしかなかった。
朝鮮半島すら中国に再度奪われてしまうだろう。
『そうなれば日本は力を失い、西洋の餌食になる危機さえ発生する』と考えるのは当たり前だ。

西洋どころか中国の侵略さえ受けかねない。

中国は歴史的な侵略大国なのだ。
力があれば当然周辺国を侵略する。
朝鮮半島ぐらいすぐ取り返す。
戦争に負ければ九州の一角ぐらい割譲させられる。

中国の脅威はさておいても、
日本にとってはまさに国家存亡の危機だ。