《国鉄でわかる改革の方向性》

権限亡者の官僚を野放しにする政治家が悪い。
数字で言いくるめられ『実学』を見失っている。
官僚は数字を駆使する。
ついごまかされるのだ。
あのソビエトでさえ崩壊するまで政治家はごまかされ続けてきたともいえる。

厚労省のやってることを国鉄に置き換えてみると、『どこがおかしいか、どうすれば正しいのか』良くわかるというものだ。

国鉄が借金ためて苦しいという。
『しかし、輸送の保障は大事です。国鉄をますます大きくして輸送を保障すれば国民は楽になります』
『輸送の保障は欠かせません』
というのが官僚たちだ。

もちろん国民もそれを望む。

『線路の増設はすべての計画を実施しません。山間僻地を選びます。』
『運賃は今より40%上げてそこで固定します。』

『これにより輸送は保障され、国民は楽になります。』

といっているのと厚労省の言うことは同じだ。



《官僚統制をやめろ。官僚に自己改革は不可能。政治家の責任。》

官僚統制で全体規模を大きくすれば国民は苦しくなるから民営化した。
厚労省のそうすべきことがわかる。
『それでは輸送の保障ができません?』
『料金が天井なしに上がり保障になりません』
といって官僚は抵抗した。
そうではないことは歴史が事実で証明している。

国ができる保障なら民間でもできている。
というより『民間しかできていない』のが歴史の事実だ。
『インフレで民間年金では価値を保てません?』
景気が良きゃ金利は上がる。
貯金の金利だって付き金利で食える。
価値の下がらない金融商品ならいっぱいあるのだ。

厚労省の言う国の保障など『国民を苦しめる何ものでもない』ことは歴史に照らしても明らかだ。

権限亡者の官僚に任したのでは自己改革などできはしない。

官僚の吹く笛の音について踊り、これを野放しにする政治家が悪い。

政治家の責任だ。