現実の戦争を見ていると、机上の戦争と言えるアニメ作品とは違うんだなぁと思うこ
の頃。
モビルスーツの存在理由として考え出された、ミノフスキー粒子やハイパージャ
マー。
だが作戦によっては、そんな"理由"は必要無いだろう。
コンピュータが発達しレーダー完備の電子戦になっても、巡航ミサイルだけでは勝て
ない。
航空戦力や地上部隊はどうしても必要で、最終的には人の手で行われる。
情報収集から拠点制圧、そして集結。
一昔前の発想では、ボタンを押すだけで戦争が始まりそして終わる。
コンピュータがこれだけ発達した現在、やはり今でも人間が戦場を駆ける。
遠隔操縦ができる無人戦闘機なんてのが、ちょっと昔テレビでやっていた「たけしの
万物創世記」で紹介されていたが、アレはどうなったのだろう。

ここで不謹慎な事を考えてみよう。
歩兵サイズの戦車なんてのはどうだ。
別に戦車の形をしていなくてもいいのだが、要は、重火器を装備できる小回りの利く
機動兵器だ。
どう考えても、頭長高が18メートルだとか15メートルだとか、少々でかすぎるモビル
スーツはあまり現実的ではない。
宇宙みたいに生命維持装置を必要とする環境では、あのくらい肥大化するかもしれな
いが、地上で使う分には、パワードスーツで充分だろう。
跳躍による空中戦だとか、重武装だとか、そんなこんなで肥大化すれば、プチモビか
ジュニアMSくらいにはなるかもしれない。

なんて事を考えていたら、もうあったのね。
正確には開発中なのだが、その名もズバリ"パワードスーツ「HAL」"。
以前「目覚ましテレビ」で介護用機械で、「パワーアシスト」なる物が紹介されてい
た。
電源が外部でほとんどアンビリカブルケーブル状態なのだが、ほとんどパードスーツ
じゃん、なんて思った。
「将来的にはもっとすっきりした形にして、30万くらいで市販」を目指しているのだ
とか。
アメリカ辺りで軍事利用考えるのじゃないの?
今日「バンキシャ」を見たら、なんと、前述のHALが登場。
筑波にある大学で研究しているそうなのだが、アメリカの軍から資料請求があったん
だとか。
それにしても、名前、何とかならんのか?
あぁ、SFが現実になってゆく。

戦争はイヤだが、なぜか兵器には興味がわく。
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大島 敬行   ooshima@janis.or.jp
よかったら見てね   「りんごの観察記録」
http://www.janis.or.jp/users/ooshima/