猫の遺伝の話というと、たいていカラーの事なので、
そういう風潮に逆らって、「血縁係数と近交係数」というテーマで勉強会を開いた。
参加資格は「カラーの遺伝をマスターしていること」とした。
10人も集まるかなと思っていたら、希望者が多かったので20人で打ち切った。

血統書作成ソフトを使えば自分で計算しなくともこれらの数値は出るし、
わざわざ計算法を教える必要もないのだが、
今のブリーダーは血統書の見方を知らない人が多すぎると思う。
先祖にグランドチャンピオンが多い程良いというような
見当違いの見方をしている人も多い。

結果であるが、テーマがテーマだけに、
熱心な人と、何でこんな事をするのかがよくわからない人とに二極分化した。
ブリーダーはインブリーディングの危険性を認識すべきだし、
自分で適切な交配計画をきちんと立てるべきである。
カラーの遺伝に留まっていてはいつまでたっても進歩はないし、
外産に頼ってばかりでは能がない。


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March Hare <Dayan@ayaC.ORG>